公開日: 2014/12/25 (掲載号:No.100)
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フロー・チャートを使って学ぶ会計実務 【第12回】「工事完成基準と工事進行基準」

筆者: 西田 友洋

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【STEP5】赤字工事

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工事契約について、工事原価総額等(工事原価総額のほか、販売直接経費がある場合にはその見積額を含めた額)が工事収益総額を超過する可能性が高く、かつ、その金額を合理的に見積ることができる場合には、その超過すると見込まれる額(以下「工事損失」という)のうち、当該工事契約に関して既に計上された損益の額を控除した残額を、工事損失が見込まれた期の損失として処理し、工事損失引当金を計上する(基準19)。

【工事完成基準の場合】

工事損失引当金 = 工事原価総額等 - 工事収益総額

【工事進行基準の場合】

工事損失引当金 = ( 工事原価総額等 - 工事収益総額 ) - 当(四半期)期末までに計上済みの工事損益累計額

当初は、工事損失が見込まれなかったが、工事の途中段階で工事損失が見込まれることとなった場合には、その時点で工事損失引当金を計上する。

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フロー・チャートを使って学ぶ会計実務

【第12回】

「工事完成基準と工事進行基準」

 

仰星監査法人
公認会計士 西田 友洋

 

【はじめに】

今回は、工事完成基準と工事進行基準の会計処理について解説する。

工事完成基準と工事進行基準の会計処理は以下の6つのSTEPで検討することになる。

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連載目次

フロー・チャートを使って学ぶ会計実務

第1回~第30回

筆者紹介

西田 友洋

(にしだ・ともひろ)

公認会計士

2007年に、仰星監査法人に入所。
法定監査、上場準備会社向けの監査を中心に様々な業種の会計監査業務に従事する。
その他、日本公認会計士協会の中小事務所等施策調査会「監査専門部会」専門委員に就任している。
2019年7月退所。

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