公開日: 2014/12/25 (掲載号:No.100)
文字サイズ

フロー・チャートを使って学ぶ会計実務 【第12回】「工事完成基準と工事進行基準」

筆者: 西田 友洋

(前ページ【STEP1】へ戻る)

【STEP2】工事完成基準

※画像をクリックすると、大きい画像が開きます。

工事完成基準における工事収益と工事原価は以下のように会計処理を行う。

工事収益については、工事が完成し、目的物の引渡しが行われた時(2つの要件を満たした時)に損益計算書に計上する。

工事が完成するまでにかかった工事原価(材料費、外注費、労務費、経費)は「未成工事支出金」等の勘定科目で資産に計上し、工事が完成し、目的物の引渡しが行われた時(2つの要件を満たした時)に損益計算書に計上する(基準18)。

〔2要件〕

① 工事の完成

② 引渡し

《設例1》

【前提条件】

  • X1期に工事を受注した。
  • X2期末に工事が完成し、引渡しを行った。入金はX3期である。
  • 工事請負金額は1,000である。
  • 工事完成基準を採用している。
  • X1会計期間に発生した工事原価は500である。支払いはX2期の期首に行う。
  • X2会計期間に発生した工事原価は300である。支払いはX3期の期首に行う。
  • 工事原価は全て期末に会計処理する。

【会計処理】
【X1期/期末】

【X2期/期首】

【X2期/期末】

工事収益及び工事原価の検討後は、【STEP5】を検討する。

(次ページ【STEP3】へ進む)

フロー・チャートを使って学ぶ会計実務

【第12回】

「工事完成基準と工事進行基準」

 

仰星監査法人
公認会計士 西田 友洋

 

【はじめに】

今回は、工事完成基準と工事進行基準の会計処理について解説する。

工事完成基準と工事進行基準の会計処理は以下の6つのSTEPで検討することになる。

この記事全文をご覧いただくには、プロフェッションネットワークの会員(プレミアム
会員又は一般会員)としてのログインが必要です。
通常、Profession Journalはプレミアム会員専用の閲覧サービスですので、プレミアム
会員のご登録をおすすめします。
プレミアム会員の方は下記ボタンからログインしてください。

プレミアム会員のご登録がお済みでない方は、下記ボタンから「プレミアム会員」を選択の上、お手続きください。

連載目次

フロー・チャートを使って学ぶ会計実務

第1回~第30回

筆者紹介

西田 友洋

(にしだ・ともひろ)

公認会計士

2007年に、仰星監査法人に入所。
法定監査、上場準備会社向けの監査を中心に様々な業種の会計監査業務に従事する。
その他、日本公認会計士協会の中小事務所等施策調査会「監査専門部会」専門委員に就任している。
2019年7月退所。

新着情報

もっと⾒る

記事検索

メルマガ

メールマガジン購読をご希望の方は以下に登録してください。

#
#