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【STEP2】工事完成基準
工事完成基準における工事収益と工事原価は以下のように会計処理を行う。
工事収益については、工事が完成し、目的物の引渡しが行われた時(2つの要件を満たした時)に損益計算書に計上する。
工事が完成するまでにかかった工事原価(材料費、外注費、労務費、経費)は「未成工事支出金」等の勘定科目で資産に計上し、工事が完成し、目的物の引渡しが行われた時(2つの要件を満たした時)に損益計算書に計上する(基準18)。
〔2要件〕
① 工事の完成
② 引渡し
《設例1》
【前提条件】
- X1期に工事を受注した。
- X2期末に工事が完成し、引渡しを行った。入金はX3期である。
- 工事請負金額は1,000である。
- 工事完成基準を採用している。
- X1会計期間に発生した工事原価は500である。支払いはX2期の期首に行う。
- X2会計期間に発生した工事原価は300である。支払いはX3期の期首に行う。
- 工事原価は全て期末に会計処理する。
【会計処理】
【X1期/期末】
【X2期/期首】
【X2期/期末】
工事収益及び工事原価の検討後は、【STEP5】を検討する。