計算書類作成に関する
“うっかりミス”の事例と防止策
【第3回】
「数字の前の「△」のつけ忘れ、とり忘れ」
公認会計士 石王丸 周夫
1 今回の事例
計算書類のドラフトには、うっかりミスがつきものです。
たとえば、こんなミスをよく見かけます。
【事例3-1】
損益計算書の「法人税等調整額」の数字の前に△が表示されていない。
【事例3-1】の赤い丸で囲んだところをご覧ください。
法人税等調整額の数字部分です。「5」と表示していますが、これは本来「△5」と表示するのが正しかったのです。
「5」の右隣りの数字「55」は、「法人税、住民税及び事業税60」から「法人税等調整額5」を控除した数値です。つまり「法人税等調整額5」は、ここではマイナス数値でした。
その場合、数字の前に△が必要なのです。
おそらく、読者の皆さんの中には、同じようなミスをした人もいるでしょう。計算書類の作成作業では、△のつけ忘れというミスはよくあることなのです。
では、これを単なるミスとして片付けてしまってよいでしょうか。
もちろん、その場限りのことならそれでもよいかもしれません。しかし、そうしてしまうとまた同じミスを繰り返します。
実はこのミス、起こるべくして起こったものです。
そして、このミスが起きる場所も決まっています。
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