公開日: 2015/02/26 (掲載号:No.108)
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計算書類作成に関する“うっかりミス”の事例と防止策 【第4回】「不要な「行」と「列」の削除忘れ」

筆者: 石王丸 周夫

計算書類作成に関する

“うっかりミス”の事例と防止策

【第4回】

「不要な「行」と「列」の削除忘れ」

 

公認会計士 石王丸 周夫

 

1 今回の事例

計算書類のドラフトには、うっかりミスがつきものです。
たとえば、こんなミスをよく見かけます。

【事例4-1】
連結株主資本等変動計算書に、数値の入っていない「行」が残されている。

【事例4-1】赤い太線で囲んだところをご覧ください。
「新株の発行」という行です。合計欄に「-」(バー)が表示されている以外は、何も入力されていません。

「新株の発行」とは増資のことです。当連結会計年度中に増資がなされた場合は、「新株の発行」という行を設けて、数値を入力します。

この事例では、「新株の発行」の行に数値が何も入力されていないことからもわかるように、増資はありませんでした。その場合は、「新株の発行」という行は不要になるので、行を削除しなければなりません。にもかかわらず、削除を忘れてしまったというミスです。

このようなミスについては、気づいた時点で直せばよいと思っている人も多いでしょう。しかし、ミスに気づくためには知っておくべきこともあります。

実はこのミス、起こるべくして起こったものです。
株主資本等変動計算書(連結・個別)では、このミスがよく起きているのです。

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“うっかりミス”の事例と防止策

【第4回】

「不要な「行」と「列」の削除忘れ」

 

公認会計士 石王丸 周夫

 

1 今回の事例

計算書類のドラフトには、うっかりミスがつきものです。
たとえば、こんなミスをよく見かけます。

【事例4-1】
連結株主資本等変動計算書に、数値の入っていない「行」が残されている。

【事例4-1】赤い太線で囲んだところをご覧ください。
「新株の発行」という行です。合計欄に「-」(バー)が表示されている以外は、何も入力されていません。

「新株の発行」とは増資のことです。当連結会計年度中に増資がなされた場合は、「新株の発行」という行を設けて、数値を入力します。

この事例では、「新株の発行」の行に数値が何も入力されていないことからもわかるように、増資はありませんでした。その場合は、「新株の発行」という行は不要になるので、行を削除しなければなりません。にもかかわらず、削除を忘れてしまったというミスです。

このようなミスについては、気づいた時点で直せばよいと思っている人も多いでしょう。しかし、ミスに気づくためには知っておくべきこともあります。

実はこのミス、起こるべくして起こったものです。
株主資本等変動計算書(連結・個別)では、このミスがよく起きているのです。

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連載目次

計算書類作成に関する“うっかりミス”の事例と防止策

▷2015年掲載
▷2016年掲載
▷2017年掲載
▷2018年掲載
▷2020年掲載
▷2021年掲載
▷2022年掲載
▷2023年掲載
▷2024年掲載

筆者紹介

石王丸 周夫

(いしおうまる・のりお)

公認会計士
石王丸公認会計士事務所

1968年生まれ。
1991年、慶応義塾大学商学部卒業。
1990年から2004年まで、監査法人トーマツ(現有限責任監査法人トーマツ)にて会計監査実務に従事し、多くの企業を担当。
2004年に石王丸公認会計士事務所開業。現在は、監査や上場企業へのディスクロージャー・コンサルティングを中心に活動している。

【主な著作】
・『気候変動リスクと会社経営 はじめの一歩
・『経理財務担当者、士業のための 最短で導き出す分配可能額
・『パターン別 計算書類作成「うっかりミス」の防ぎ方
・『会社の姿が浮かびあがるカンタン経営分析 決算書あぶり出し分析法』(以上、清文社)

   

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