公開日: 2023/03/16 (掲載号:No.511)
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計算書類作成に関する“うっかりミス”の事例と防止策 【第41回】「1つのミスを見つける機会は複数ある」

筆者: 石王丸 周夫

計算書類作成に関する

“うっかりミス”の事例と防止策

【第41回】

「1つのミスを見つける機会は複数ある」

 

公認会計士 石王丸 周夫

 

1 悔やまれる基本的ミス

計算書類にはうっかりミスがつきものです。
実際、こんなミスが起きています。

【事例41-1】
自己株式の項目が記載漏れとなっている。

(出所) オリエンタル白石株式会社「第71期定時株主総会招集ご通知

【事例41-1】は、貸借対照表のミス事例です。純資産の部に自己株式残高があったにもかかわらず、それを記載し忘れたというものです。

この事例の会社は、2022年5月27日に本事例を含む定時株主総会招集ご通知を公表し(招集通知の日付は2022年6月3日)、2022年6月6日付で当該誤記載の訂正を公表しています

人間の作業なので、この手のミスはよくありますが、こうした基本的ミスが外部公表前に発見できなかったことは悔やまれるところではないでしょうか。実際、本事例の場合は、ミスに気がつく機会は複数ありました。以下、順に見ていきましょう。

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“うっかりミス”の事例と防止策

【第41回】

「1つのミスを見つける機会は複数ある」

 

公認会計士 石王丸 周夫

 

1 悔やまれる基本的ミス

計算書類にはうっかりミスがつきものです。
実際、こんなミスが起きています。

【事例41-1】
自己株式の項目が記載漏れとなっている。

(出所) オリエンタル白石株式会社「第71期定時株主総会招集ご通知

【事例41-1】は、貸借対照表のミス事例です。純資産の部に自己株式残高があったにもかかわらず、それを記載し忘れたというものです。

この事例の会社は、2022年5月27日に本事例を含む定時株主総会招集ご通知を公表し(招集通知の日付は2022年6月3日)、2022年6月6日付で当該誤記載の訂正を公表しています

人間の作業なので、この手のミスはよくありますが、こうした基本的ミスが外部公表前に発見できなかったことは悔やまれるところではないでしょうか。実際、本事例の場合は、ミスに気がつく機会は複数ありました。以下、順に見ていきましょう。

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連載目次

計算書類作成に関する“うっかりミス”の事例と防止策

▷2015年掲載
▷2016年掲載
▷2017年掲載
▷2018年掲載
▷2020年掲載
▷2021年掲載
▷2022年掲載
▷2023年掲載
▷2024年掲載

筆者紹介

石王丸 周夫

(いしおうまる・のりお)

公認会計士
石王丸公認会計士事務所

1968年生まれ。
1991年、慶応義塾大学商学部卒業。
1990年から2004年まで、監査法人トーマツ(現有限責任監査法人トーマツ)にて会計監査実務に従事し、多くの企業を担当。
2004年に石王丸公認会計士事務所開業。現在は、監査や上場企業へのディスクロージャー・コンサルティングを中心に活動している。

【主な著作】
・『気候変動リスクと会社経営 はじめの一歩
・『経理財務担当者、士業のための 最短で導き出す分配可能額
・『パターン別 計算書類作成「うっかりミス」の防ぎ方
・『会社の姿が浮かびあがるカンタン経営分析 決算書あぶり出し分析法』(以上、清文社)

   

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