計算書類作成に関する
“うっかりミス”の事例と防止策
【第33回】
「配当原資の記載ミス」
公認会計士 石王丸 周夫
1 今回の事例
計算書類のドラフトにはうっかりミスがつきものです。
たとえば、こんなミスをよく見かけます。
【事例33-1】
剰余金の配当の注記で、決算書に照らすと問題が判明する記載がある。
【事例33-1】は、剰余金の配当に関する注記事項です。この中にミスが1ヶ所あります。しかも、結構、重大なミスです。
ミスの場所は、3.(2)の記載事項の中ですが、この注記だけを眺めていても、見つけることはできません。株主資本等の数値を合わせて見ていかなければ、わからないでしょう。
この会社の連結株主資本等変動計算書と株主資本等変動計算書は以下のとおりです(いずれも株主資本部分のみ抜粋)。どこが問題なのかわかりますか?
ヒントは今回のタイトルにあるとおり、「配当原資」に関することです。
2 配当原資が利益剰余金でないこともある
では、正解を見てみましょう。以下のとおりです。
この記事全文をご覧いただくには、プロフェッションネットワークの会員登録およびログインが必要です。
すでに会員登録をされている方は、下記ボタンからログインのうえ、ご覧ください。
Profession Journalのすべての記事をご覧いただくには、「プレミアム会員(有料)」へのご登録が必要となります。
なお、『速報解説』については「一般会員(無料)」へのご登録でも、ご覧いただけます。
※他にもWebセミナー受け放題のスーパープレミアム会員などがございます。
会員登録がお済みでない方は、下記会員登録のボタンより、ご登録のお手続きをお願いいたします。