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M&Aに必要なデューデリジェンスの基本と実務-法務編- 【第5回】「労務分野の調査(前編)」

筆者:横瀬 大輝

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デューデリジェンス基本実務

-法務編-

 

弁護士法人ほくと総合法律事務所
弁護士 横瀬 大輝

 

 

《第5章》
-労務-

【第5回】

「労務分野の調査(前編)」

 

はじめに

法務デューデリジェンスにおいては、対象会社における簿外債務の存在や金額を調査・検討することが行われる。労務分野の法務デューデリジェンスも、この簿外債務の存在や金額の調査・検討を行うことを主たる目的の1つとして行われる。

とりわけ、未払残業代や名ばかり管理職問題、正規・非正規の待遇格差などは、あらゆる業態で問題となり得るものであり、特に注意が必要な問題の1つである。以下の「」では、簿外債務となる代表的な問題、すなわち、未払残業代、名ばかり管理職、定額残業代制度の問題を取り上げ、「」では、簿外債務を発見した場合の対応策について取り上げる。

なお、次稿では、簿外債務の代表的な問題のうち、正規・非正規の待遇格差に関する問題を取り上げ、また、労務分野に関するそれ以外の諸問題を取り上げる。


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連載目次

M&Aに必要なデューデリジェンスの基本と実務

▷法務編

《第1章》 会社組織

《第2章》 株式及び株主

《第3章》 業務関連主要契約

《第4章》 不動産

《第5章》 労務

《第6章》 許認可・法規制

《第7章》 ストラクチャー及び契約条件

《第8章》 改正民法とM&A契約の関係

▷財務・税務編

《第1章》 実態純資産の分析

第1節 純有利子負債の分析

第2節 運転資本の分析

第3節 固定資産の分析

第4節 投融資の分析

第5節 労働債務の分析

第6節 偶発債務・後発事象の分析

第7節 関連当事者取引

第8節 税務関連項目の調査

第9節 検出事項の評価

《第2章》 収益力の把握と事業計画の検討

第1節 事業環境の分析

第2節 収益性の分析

第3節 コスト構造の分析

第4節 正常収益力の把握

第5節 事業計画の検討

▷むすびに代えて~「財務・税務と法務との対話と協働」再び~

  • 【前編】 弁護士は、なぜ「計算書類の適正」を表明保証させるのか 9/26公開
  • 【中編】 弁護士が「違反を知りながら表明保証」させたらどうなるか 10/3公開
  • 【後編】 「『損害』とは何か」を弁護士と会計士が考える 10/17公開
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筆者紹介

  • 横瀬 大輝

    (よこせ・たいき)

    弁護士/ほくと総合法律事務所 アソシエイト
    http://www.hslo.jp/lawyers/tokyo_yokose.html

    慶應義塾大学法学部法律学科を卒業、早稲田大学法科大学院を修了した後、2013年弁護士登録、弁護士法人ほくと総合法律事務所に入所。企業法務を中心に幅広い分野を取り扱う。特に労働、倒産・事業再生、M&A分野の取り扱いが多く、近年は内部通報制度の構築・整備に関する対応や企業の不祥事調査対応等に注力をしている。

    《事務所紹介》
    弁護士法人ほくと総合法律事務所
    東京・札幌・旭川にオフィスを展開し、弁護士総数20名を擁する。取扱い業務は企業法務全般に及び、特にM&A・組織再編や事業再生案件では、案件規模・業種・スキームを問わず、多くの実績を持つ。

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