M&Aに必要な
デューデリジェンスの基本と実務
-財務・税務編-
公認会計士 石田 晃一
《第2章》
-収益力の把握と事業計画の検討-
第1節 事業環境の分析
【第23回】
「事業環境の分析(その1)」
▷事業環境分析の必要性
M&Aによって他の会社を買収する場合、実態純資産の把握を通じて、買収後、自社に帰属する資産負債の内容や性質を把握すると同時に、買収対象会社の収益性についても評価する必要がある。
買収対象会社の有する収益力の源泉を把握した上で、これを活用することで得られる効果を分析することは、M&Aの対価の決定に直結する事項であると同時に、M&Aの効果を今後の自社の事業計画に織り込むという意味で、買収後の「のれん」の評価にも関連する重要な事項である。
買収対象会社の収益力は損益計算書やキャッシュフロー計算書に表示されているはずであるから、過年度の損益計算書等を分析する必要があることは当然であるが、それでは買収対象会社の過年度の損益計算書に表示されている収益性は、買収後も同様に継続すると言えるであろうか。
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