空き家をめぐる法律問題 【事例26】「空き家と祭祀承継財産を承継する際の留意点」
筆者:羽柴 研吾
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空き家をめぐる法律問題
【事例26】
「空き家と祭祀承継財産を承継する際の留意点」
弁護士 羽柴 研吾
- 事 例 -
Aは、地方で生活していた父親が他界したため相続処理を進めようと考えています。
父親には、空き家となった実家の建物の他に特に財産はありません。実家の中には仏壇等があり、従来は父親が管理をしていましたが、実家の近くに居住する親戚(相続人ではない)から今後は親戚家族において管理するといった話も聞いています。
Aが空き家の中にある仏壇や仏具等を引き取るにあたって、どのようなことに留意するべきでしょうか。
1 はじめに
空き家が発生する原因の1つとして、相続人が被相続人の実家から離れて生活していることが挙げられるが、同人の死亡によって、同人が居住していた空き家の取扱いだけでなく、祭祀承継財産の取扱いも問題になる。
祭祀承継財産は、民法上、相続財産とは異なる扱いを受けているが、両者は関連する問題でもあるため、空き家の相続に関連させて、祭祀承継財産を承継する際の留意点について検討することとしたい。
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連載目次
空き家をめぐる法律問題
- 【事例1】 立木の侵入や擁壁の崩壊等した場合の法的責任 ★無料公開中★
- 【事例2】 空き家で火災が起きた場合の法的責任
- 【事例3】 地震が発生した場合の空き家の管理責任
- 【事例4】 空き家の管理に関する行政上の責任
- 【事例5】 空き家の相続放棄に関する問題
- 【事例6】 相続放棄の熟慮期間に関する問題
- 【事例7】 空き家を相続させる旨の遺言と放棄の可否
- 【事例8】 共同相続した空き家の管理・費用に関する問題
- 【事例9】 空き家の相続登記に関する問題
- 【事例10】 空き家の所有者が行方不明の場合の遺産分割協議
- 【事例11】 成年被後見人が所有する空き家の処分問題
- 【事例12】 空き家となった借家契約を終了させる場合の留意点
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- 【事例14】 長屋が空き家になった場合の諸問題
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- 【事例17】 台風・強風によって空き家の屋根瓦等が飛散した場合の法的責任
- 【事例18】 空き家で火災が生じた場合の火災保険金の支払いの有無
- 【事例19】 廃棄物が不法投棄された空き家・空き地の所有者の法的責任
- 【事例20】 民泊施設として空き家の管理を委託する場合の留意点
- 【事例21】 空き家を民泊施設として利用する場合の法的責任
- 【事例22】 マンションが空き家の場合の法的責任と対応-水漏れ事故の場合-
- 【事例23】 借地権付マンションの借地料と支払義務の法的性質
- 【事例24】 倒壊のおそれがある隣家の空き家問題
- 【事例25】 隣接する空き家から雨水が流入してくる場合の諸問題
- 【事例26】 空き家と祭祀承継財産を承継する際の留意点
- 【事例27】 信託を利用した空き家の発生予防策
- 【事例28】 空き家を売却するために信託を利用する方法
- 【事例29】 破産手続と空き家の管理責任
- 【事例30】 借家人が行方不明の空き家の残置物件の処理
筆者紹介
羽柴 研吾
(はしば・けんご)
企業法務、金融法務、自治体法務(固定資産税含む)を中心に一般個人案件にも従事。
現在は、企業の事業承継問題、研究開発税制、不動産投資を含む空家対策問題に関心を寄せる。【略歴】
京都府出身
平成17年 立命館大学法学部卒業
平成19年 立命館大学法科大学院修了、新司法試験合格
平成20年 弁護士登録
平成24年 仙台国税不服審判所(国税審判官)
平成27年 東京国税不服審判所(国税審判官)
平成28年 日弁連法務研究財団「国税不服審査制度に関する研究」研究員
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