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【STEP2】キャッシュ・フロー精算表の作成
連結キャッシュ・フロー計算書を作成するには、キャッシュ・フロー精算表を作成するのが効果的である。そのため、ここでは、この後のSTEPで用いるキャッシュ・フロー精算表を作成する。
具体的には、以下のような表を作成する。
キャッシュ・フロー精算表は、大きく「(A)連結貸借対照表の増減を計算する箇所」、「(B)連結貸借対照表の増減を調整する箇所」、「(C)連結キャッシュ・フロー計算書を作成する箇所」の3つに分けることができる。このSTEPでは、以下の2つのことを行う。
(1) 前期連結貸借対照表と当期連結貸借対照表の差額を算定
(2) 内容別に金額を記入
(1) 前期連結貸借対照表と当期連結貸借対照表の差額を算定
「(A)連結貸借対照表の増減を計算する箇所」で前期連結貸借対照表と当期連結貸借対照表の差額を算定する。前期及び当期連結貸借対照表の数値の入力においては、資産項目はプラスで入力し、負債及び純資産項目はマイナスで入力する。
現金及び預金の増減を除いて、前期連結貸借対照表と当期連結貸借対照表の差額のプラスはキャッシュ・アウト・フローを表し、マイナスはキャッシュ・イン・フローを表す。
(2) 内容別に金額を記入
上記(1)で算定した増減金額を内容別に「(B)連結貸借対照表の増減を調整する箇所」に入力していく。(A)の増減がプラスであれば、(B)ではマイナスで入力し、(A)の増減がマイナスであれば、(B)ではプラスで入力する。そして、右端の合計欄はゼロとなる。例えば、(A)の売掛金の「当期末-前期末」が+500であれば、(B)の売掛金の増減では、(500)と入力する。
(B)は各社の状況に応じて、項目を増やしたり、まとめたりすることで、効率的に連結キャッシュ・フロー計算書を作成することができる。
「(C)連結キャッシュ・フロー計算書を作成する箇所」には、【STEP3】以降で検討した金額を記入することになる。