計算書類作成に関する
“うっかりミス”の事例と防止策
【第9回】
「実際にある「復配時」のこんな注記ミス」
公認会計士 石王丸 周夫
1 今回の事例
計算書類のドラフトにはうっかりミスがつきものです。
たとえば、こんなミスをよく見かけます。
【事例9-1】
剰余金の配当に関する注記が間違っているが、それだけを見ても間違いに気づかない。
〔誤〕
連結株主資本等変動計算書に関する注記
(1) 当連結会計年度の末日における発行済株式の種類及び総数
普通株式 17,020,000 株
(2) 剰余金の配当に関する事項
① 配当金支払額等
該当事項はありません。
② 基準日が当連結会計年度に属する配当のうち、配当の効力発生日が翌連結会計年度になるもの
該当事項はありません。
ヒントを出しましょう。
この会社はここ数年業績が芳しくなく、無配の状態が続いていました。ところが今年度は営業努力が実って業績が好転し、今年度に係る定時株主総会(開催されるのは翌年度)において、剰余金の配当議案を出すことにしています。
上の事例でどこが間違いか、おわかりになったでしょうか。
2 復配時の正しい記載パターン
まず、剰余金の配当議案を確認しておきましょう。
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