計算書類作成に関する
“うっかりミス”の事例と防止策
【第22回】
「単純なミスほど防ぎにくい~数字の転記ミス」
公認会計士 石王丸 周夫
3月決算の対応に追われる時期がやってきました。
連載開始から4年目となる今年も、計算書類作成時に陥りやすい『うっかりミス』の事例とその原因をご紹介していきますので、参考になさってください。
間違いさがしの形でお話していきますので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
(※) 「どういう連載なの?」と気になる方は、【第1回】の冒頭をお読みください。
1 今回の事例
計算書類のドラフトにはうっかりミスがつきものです。
たとえば、こんなミスをよく見かけます。
【事例22-1】
連結精算表から連結計算書類への転記ミス
【事例22-1】には、いわゆる転記ミスが1か所あります。
転記ミスとは、ある書類から別の書類に内容を書き写す際に発生するエラーです。ここでは、作業表である「連結精算表」から、開示書類である「連結計算書類(そのうち連結貸借対照表)」に転記する際に、数値を正確に書き写せなかったというミスがあります。
といっても、転記ミスした数字がどれなのか、一見しただけではわかりませんね。それを見つけるためには、転記元の連結精算表を持ってきて、見比べてあげなければなりません。
しかし、その前にやるべきことがあります。
転記先である連結貸借対照表のいずれかの数字が間違っているということは、計算チェックをすれば合計があわないはずなので、そのことを確かめるために、まず計算チェックをやってみることです。
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