計算書類作成に関する
“うっかりミス”の事例と防止策
【第41回】
「1つのミスを見つける機会は複数ある」
公認会計士 石王丸 周夫
1 悔やまれる基本的ミス
計算書類にはうっかりミスがつきものです。
実際、こんなミスが起きています。
【事例41-1】
自己株式の項目が記載漏れとなっている。
(出所) オリエンタル白石株式会社「第71期定時株主総会招集ご通知」
【事例41-1】は、貸借対照表のミス事例です。純資産の部に自己株式残高があったにもかかわらず、それを記載し忘れたというものです。
この事例の会社は、2022年5月27日に本事例を含む定時株主総会招集ご通知を公表し(招集通知の日付は2022年6月3日)、2022年6月6日付で当該誤記載の訂正を公表しています。
人間の作業なので、この手のミスはよくありますが、こうした基本的ミスが外部公表前に発見できなかったことは悔やまれるところではないでしょうか。実際、本事例の場合は、ミスに気がつく機会は複数ありました。以下、順に見ていきましょう。
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