計算書類作成に関する
“うっかりミス”の事例と防止策
【第46回】
「処理能力を超えたときにミスが起こる」
公認会計士 石王丸 周夫
1 1株当たり純資産額が誤っていた事例
計算書類にはうっかりミスがつきものです。
実際、こんなミスが起きています。
個別注記表に記載された1株当たり純資産額の数値が間違っていたというケースです。その原因は単純な入力ミスではなく、計算方法のミスだったと推測されるため、一見したところうっかりミスではありません。しかし、そのミスが起きてしまった背景まで探ってみると、やはりこれはうっかりミスだったのではと思われます。今回はそのような事例です。
では早速、事例を見ていきましょう。
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