〔令和5年3月期〕
決算・申告にあたっての税務上の留意点
【第1回】
「「人材確保等促進税制の見直し(大企業)」
「所得拡大促進税制の見直し(中小企業者等)」」
公認会計士・税理士 新名 貴則
令和4年度税制改正における改正事項を中心として、令和5年3月期の決算・申告においては、いくつか留意すべき点がある。本連載では、その中でも主なものを解説する。
【第1回】は、「人材確保等促進税制の見直し(大企業)」及び「所得拡大促進税制の見直し(中小企業者等)」について解説する。
1 人材確保等促進税制の見直し(大企業)
人材確保等促進税制とは、青色申告書を提出している法人が給与等支給額を一定以上増加させた場合に、新規雇用者給与等支給額の一定割合について税額控除が認められる制度である。ただし、当期の法人税額に一定の割合を乗じた金額が、控除限度額となる。
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