公開日: 2023/03/23 (掲載号:No.512)
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計算書類作成に関する“うっかりミス”の事例と防止策 【第42回】「連結PLでよく起こる単純ミス」

筆者: 石王丸 周夫

計算書類作成に関する

“うっかりミス”の事例と防止策

【第42回】

「連結PLでよく起こる単純ミス」

 

公認会計士 石王丸 周夫

 

1 ここはミスが起こりやすい

計算書類にはうっかりミスがつきものです。
実際、こんなミスが起きています。

【事例42-1】
当期純利益数値の入力ミス。

(出所) キーウェアソリューションズ株式会社「第57回定時株主総会招集ご通知(訂正前のもの)」

【事例42-1】は、連結損益計算書のミス事例です。具体的には、連結損益計算書の下の方にある「当期純利益」の入力ミスです。

この事例の会社は、2022年5月27日に本事例を含む定時株主総会招集ご通知を公表し(招集通知の日付は2022年6月8日)、2022年6月16日付で当該誤記載の訂正を公表しています。

「556,045」を「566,045」と誤入力してしまったもので、明らかに単純なミスです。このような数字の並び順で入力ミスが起こる例は、本連載でもすでに紹介しています(【第22回】【事例22-2】)。誰しも身に覚えがあることでしょう。

しかし、今回着目していただきたいのは、数字の並び順ではなく、ミスが起きた場所の方です。連結損益計算書の当期純利益であり、この場所はミスが起こりやすいと考えられるのです。

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計算書類作成に関する

“うっかりミス”の事例と防止策

【第42回】

「連結PLでよく起こる単純ミス」

 

公認会計士 石王丸 周夫

 

1 ここはミスが起こりやすい

計算書類にはうっかりミスがつきものです。
実際、こんなミスが起きています。

【事例42-1】
当期純利益数値の入力ミス。

(出所) キーウェアソリューションズ株式会社「第57回定時株主総会招集ご通知(訂正前のもの)」

【事例42-1】は、連結損益計算書のミス事例です。具体的には、連結損益計算書の下の方にある「当期純利益」の入力ミスです。

この事例の会社は、2022年5月27日に本事例を含む定時株主総会招集ご通知を公表し(招集通知の日付は2022年6月8日)、2022年6月16日付で当該誤記載の訂正を公表しています。

「556,045」を「566,045」と誤入力してしまったもので、明らかに単純なミスです。このような数字の並び順で入力ミスが起こる例は、本連載でもすでに紹介しています(【第22回】【事例22-2】)。誰しも身に覚えがあることでしょう。

しかし、今回着目していただきたいのは、数字の並び順ではなく、ミスが起きた場所の方です。連結損益計算書の当期純利益であり、この場所はミスが起こりやすいと考えられるのです。

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連載目次

計算書類作成に関する“うっかりミス”の事例と防止策

▷2015年掲載
▷2016年掲載
▷2017年掲載
▷2018年掲載
▷2020年掲載
▷2021年掲載
▷2022年掲載
▷2023年掲載
▷2024年掲載

筆者紹介

石王丸 周夫

(いしおうまる・のりお)

公認会計士
石王丸公認会計士事務所

1968年生まれ。
1991年、慶応義塾大学商学部卒業。
1990年から2004年まで、監査法人トーマツ(現有限責任監査法人トーマツ)にて会計監査実務に従事し、多くの企業を担当。
2004年に石王丸公認会計士事務所開業。現在は、監査や上場企業へのディスクロージャー・コンサルティングを中心に活動している。

【主な著作】
・『気候変動リスクと会社経営 はじめの一歩
・『経理財務担当者、士業のための 最短で導き出す分配可能額
・『パターン別 計算書類作成「うっかりミス」の防ぎ方
・『会社の姿が浮かびあがるカンタン経営分析 決算書あぶり出し分析法』(以上、清文社)

   

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