空き家をめぐる法律問題
【事例25】
「隣接する空き家から雨水が流入してくる場合の諸問題」
弁護士 羽柴 研吾
- 事 例 -
私の自宅の隣には、空き家になった2階建の民家がありますが、2階の縦といの部分が外れており、横といの部分も私の自宅側に向かって傾いているため、雨天の時には、横といと縦といとの境目から、雨水が地面に向かって直接降り注ぐような状態となっています。
小雨の時には特に問題ありませんが、大雨の時には、隣地との擁壁を越えて、私の自宅敷地内に降り注ぎ、壁や窓ガラスに当たることもあります。
このような場合、私は隣地の所有者に対し、修繕などを請求することができるでしょうか。
1 はじめに
近年、豪雨や大型台風に伴う自然災害が増加しており、これによって住環境に深刻な被害を与えている。老朽化して管理が十分に行われていないような空き家の中には、排水設備が損傷したまま放置されているものも少なからず存在し、隣地の所有者に被害を与えていることもある。
そこで、今回は、管理が十分でない空き家から雨水が流入した場合に、どのような法的な問題があるか検討することとしたい。
この記事全文をご覧いただくには、プロフェッションネットワークの会員(プレミアム
会員又は一般会員)としてのログインが必要です。
通常、Profession Journalはプレミアム会員専用の閲覧サービスですので、プレミアム
会員のご登録をおすすめします。
プレミアム会員の方は下記ボタンからログインしてください。
プレミアム会員のご登録がお済みでない方は、下記ボタンから「プレミアム会員」を選択の上、お手続きください。