M&Aに必要な
デューデリジェンスの基本と実務
-財務・税務編-
【第10回】
「固定資産の分析(その3)」
-その他固定資産-
公認会計士・公認不正検査士
松澤 公貴
▷その他固定資産
〔分析の対象となる主な勘定科目〕
(A) 法律上の権利
- 借地権(地上権、借家権を含む)、鉱業権、漁業権(入漁権を含む)、水利権 など
(B) 法律によって知的生産物などに与えられる独占的権利
- 工業所有権(特許権、商標権、実用新案権、意匠権など)
- 著作権 など
(C) 特定の施設の利用権など契約上の権利
- 電話加入権
- 施設利用権(電気ガス供給施設利用権、水道施設利用権、工業用水道施設利用権、電気通信施設利用権など) など
(D) ソフトウェア
- ソフトウェア/ソフトウェア仮勘定
(E) 企業信用などにより超過収益力をもたらす権利
- のれん
(場合により)
- 長期前払費用に計上されている権利金など
(※) 対象会社の事業の特性により範囲が異なる。
その他固定資産は、貸借対照表上無形固定資産や投資その他の資産に表示されており、法律上の権利などの物理的な実体や具体的な形のないものである。主な会計上のその他固定資産の内容は、下記のとおりである(法律上の正確な定義ではなく、会計上の概念である)。
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