M&Aに必要な
デューデリジェンスの基本と実務
-財務・税務編-
公認会計士・公認不正検査士
松澤 公貴
第9節 検出事項の評価
【第22回】
「検出事項の評価」
▷前提事項
実態純資産の分析は、調査結果が修正簿価純資産法や時価純資産法などの事業価値評価に利用されることを前提に、帳簿計上の資産の実在性、負債の網羅性をできる限り調査して得られる結果である。
試算する実態純資産額は、定量化できる資産及び負債を時価等(公正価値又は公正価値に代替するもの)で評価した結果であり、下記の点に留意が必要である。
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