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【STEP7】期待運用収益の計算
(1) 長期期待運用収益率の設定
(2) 期待運用収益の計算
(1) 長期期待運用収益率の設定
長期期待運用収益率とは、合理的に期待される収益率をいう(基準23)。長期期待運用収益率は、年金資産が退職給付の支払に充てられるまでの時期、保有している年金資産のポートフォリオ、過去の運用実績、運用方針及び市場の動向等を考慮して、各社で前期末(又は、当期首)に設定する(適用指針25)。例えば、過去3年から5年等の運用実績をもとに設定することが考えられる。
なお、当年度の退職給付費用の計算に用いられる長期期待運用収益率は、当期損益に重要な影響があると認められる場合のほかは、見直さないことができる(適用指針31)。
(2) 期待運用収益の計算
期待運用収益は、期首の年金資産の額に(1)で設定した長期期待運用収益率を乗じて計算する。ただし、期中に年金資産の重要な変動があった場合には、これを期首の年金資産に反映させて、期待運用収益を計算する(適用指針21)。
期待運用収益=期首の年金資産×長期期待運用収益率