公開日: 2021/11/04 (掲載号:No.443)
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〈Q&A〉印紙税の取扱いをめぐる事例解説 【第93回】「ソフトウェア保守契約書」

筆者: 山端 美德

〈Q&A〉
印紙税の取扱いをめぐる事例解説

【第93回】

「ソフトウェア保守契約書」

 

税理士・行政書士・AFP
山端 美德

 

【問】

当社はソフトウェア開発会社です。当社がコンピュータソフトウェアの開発を請け負ったソフトウェアの保守を使用者から受託するにあたり、保守契約書を作成する予定ですが、印紙税の取扱いはどうなりますか。

ソフトウェア保守契約書

〇〇株式会社(以下「甲」という。)と〇〇システム株式会社(以下「乙」という。)とは、コンピュータソフトウェアの保守に係る業務の委託に関して、次のとおり契約を締結する。

第1条(目的)

甲は乙に対して、甲のコンピュータソフトウェアの保守に係る業務を委託し、乙はこれを有償にて受託する。

第2条(対象ソフトウェア)

保守業務の対象となるソフトウェアとは、令和〇年〇月〇日付け「ソフトウェア等開発委託基本契約書」において乙が開発した、〇〇〇〇〇システムにおけるソフトウェアプログラムをいう。

第3条(保守業務の範囲)

乙が実施する保守業務は以下のとおりとする。

・ソフトウェアの操作方法等に関する、甲からの電話、メール対応によるサポート

・ソフトウェアのトラブル発生時の原因調査及びプログラム修復

・プログラムに対する新たな機能追加、甲の要請による機能の変更及び変更後のテスト

・上記機能追加等に係るプログラムのドキュメントの作成

第4条(保守料金及びその支払方法)

保守業務に係る保守料金は、1時間当たり〇,〇〇〇円とする。

プログラムの機能追加等の料金については、1時間当たりの単価に作業工数を乗じて算出する。

甲は、乙の請求に基づき翌月末日までに、乙の指定された銀行に振込み支払うものとする。なお、振込手数料は甲の負担とする。

(中  略)

第20条(契約期間)

本契約の契約期間は令和X3年4月1日~令和X4年3月31日までとする。

なお、契約期間の3ヶ月前までに、甲乙いずれからも解約の申し出がない場合は、更に1年間自動的に延長されるものとし、以後同様とする。

以上、本契約成立の証として、本書2通を作成し、各1通ずつ保有する。

令和〇年〇月〇日

甲 〇〇株式会社      代表取締役 〇〇〇〇 印

乙 〇〇システム株式会社  代表取締役 〇〇〇〇 印

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〈Q&A〉
印紙税の取扱いをめぐる事例解説

【第93回】

「ソフトウェア保守契約書」

 

税理士・行政書士・AFP
山端 美德

 

【問】

当社はソフトウェア開発会社です。当社がコンピュータソフトウェアの開発を請け負ったソフトウェアの保守を使用者から受託するにあたり、保守契約書を作成する予定ですが、印紙税の取扱いはどうなりますか。

ソフトウェア保守契約書

〇〇株式会社(以下「甲」という。)と〇〇システム株式会社(以下「乙」という。)とは、コンピュータソフトウェアの保守に係る業務の委託に関して、次のとおり契約を締結する。

第1条(目的)

甲は乙に対して、甲のコンピュータソフトウェアの保守に係る業務を委託し、乙はこれを有償にて受託する。

第2条(対象ソフトウェア)

保守業務の対象となるソフトウェアとは、令和〇年〇月〇日付け「ソフトウェア等開発委託基本契約書」において乙が開発した、〇〇〇〇〇システムにおけるソフトウェアプログラムをいう。

第3条(保守業務の範囲)

乙が実施する保守業務は以下のとおりとする。

・ソフトウェアの操作方法等に関する、甲からの電話、メール対応によるサポート

・ソフトウェアのトラブル発生時の原因調査及びプログラム修復

・プログラムに対する新たな機能追加、甲の要請による機能の変更及び変更後のテスト

・上記機能追加等に係るプログラムのドキュメントの作成

第4条(保守料金及びその支払方法)

保守業務に係る保守料金は、1時間当たり〇,〇〇〇円とする。

プログラムの機能追加等の料金については、1時間当たりの単価に作業工数を乗じて算出する。

甲は、乙の請求に基づき翌月末日までに、乙の指定された銀行に振込み支払うものとする。なお、振込手数料は甲の負担とする。

(中  略)

第20条(契約期間)

本契約の契約期間は令和X3年4月1日~令和X4年3月31日までとする。

なお、契約期間の3ヶ月前までに、甲乙いずれからも解約の申し出がない場合は、更に1年間自動的に延長されるものとし、以後同様とする。

以上、本契約成立の証として、本書2通を作成し、各1通ずつ保有する。

令和〇年〇月〇日

甲 〇〇株式会社      代表取締役 〇〇〇〇 印

乙 〇〇システム株式会社  代表取締役 〇〇〇〇 印

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筆者紹介

山端 美德

(やまはた・よしのり)

税理士、行政書士、ファイナンシャルプランナー(AFP)

国税庁事務管理課、東京国税局消費税課等を経て
2008年 税理士登録
2010年 行政書士、ファイナンシャルプランナー(AFP)登録

【著書等】
・『新版 文書類型でわかる 印紙税の課否判断ガイドブック』(清文社) 本誌連載を単行本化!!
・『徹底ガイド 国税 税務申請・届出手続のすべて』共著(清文社)
・『建設業・不動産業に係る印紙税の実務』(税務研究会)
・『間違うと痛い!! 印紙税の実務Q&A』共著(大蔵財務協会)
・『税制改正経過一覧ハンドブック』 共著(大蔵財務協会)
・『経営に活かす税務の数的基準』 共著(大蔵財務協会)

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