公開日: 2026/02/05 (掲載号:No.655)
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租税争訟レポート 【第83回】「内縁関係の認定と扶養義務者の範囲」(第1審:静岡地方裁判所令和6年3月14日判決、控訴審:東京高等裁判所令和6年12月12日判決)

筆者: 米澤 勝

租税争訟レポート

【第83回】

「内縁関係の認定と扶養義務者の範囲」
(第1審:静岡地方裁判所令和6年3月14日判決、
控訴審:東京高等裁判所令和6年12月12日判決)

 

税理士・公認不正検査士(CFE)
米澤 勝

 

【判決の概要】

〈第1審判決の概要〉

静岡地方裁判所令和6年3月14日判決
静岡地方裁判所令和2年(行ウ)
第〇〇号贈与税決定処分等取消請求事件
TAINSコード:Z888-2728

[原告]

贈与税の決定処分を受けた個人

[被告]


処分行政庁:沼津税務署長

[争点]

(1) 本件各金員が、原告が甲から贈与により取得した財産であるか

(2) 相続税法21条の3第1項2号が適用されるか

[判決]

一部認容(控訴)

〈控訴審判決の概要〉

東京高等裁判所令和6年12月12日判決
東京高等裁判所令和6年(行コ)
第〇〇号贈与税決定処分等取消請求控訴事件
TAINSコード:Z888-2734

[控訴人]

贈与税の決定処分を受けた個人

[被控訴人]


処分行政庁:沼津税務署長

[争点]

(1) 本件各金員が、原告が甲から贈与により取得した財産であるか

(2) 相続税法21条の3第1項2号が適用されるか

[判決]

原判決変更、決定処分全部取消し
(納税者勝訴)

 

【事案の概要】

本件は、原告が、沼津税務署長から、原告名義の普通預金口座に入金された金員のうち、甲が原資を出捐した金員について、原告が甲から贈与により取得した財産であるとして、平成30年12月19日付けで、平成24年分から平成29年分までの各年分の贈与税の決定処分及び無申告加算税の賦課決定処分を受けたため、本件各金員の一部は原告が取得したものではなく、その余の本件各金員は、甲から内縁関係にある原告に対する生活費又は両者の実子及び原告の連れ子の教育費等の婚姻費用分担義務の履行として受領したものであって、贈与により取得した財産ではなく、そうでなくとも、扶養義務者相互間における生活費又は教育費に充てるためにした贈与に係る贈与税の非課税財産を定めた相続税法21条の3第1項2号の規定が適用されると主張して、国を相手に、本件各処分の取消しを求める事案である。

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租税争訟レポート

【第83回】

「内縁関係の認定と扶養義務者の範囲」
(第1審:静岡地方裁判所令和6年3月14日判決、
控訴審:東京高等裁判所令和6年12月12日判決)

 

税理士・公認不正検査士(CFE)
米澤 勝

 

【判決の概要】

〈第1審判決の概要〉

静岡地方裁判所令和6年3月14日判決
静岡地方裁判所令和2年(行ウ)
第〇〇号贈与税決定処分等取消請求事件
TAINSコード:Z888-2728

[原告]

贈与税の決定処分を受けた個人

[被告]


処分行政庁:沼津税務署長

[争点]

(1) 本件各金員が、原告が甲から贈与により取得した財産であるか

(2) 相続税法21条の3第1項2号が適用されるか

[判決]

一部認容(控訴)

〈控訴審判決の概要〉

東京高等裁判所令和6年12月12日判決
東京高等裁判所令和6年(行コ)
第〇〇号贈与税決定処分等取消請求控訴事件
TAINSコード:Z888-2734

[控訴人]

贈与税の決定処分を受けた個人

[被控訴人]


処分行政庁:沼津税務署長

[争点]

(1) 本件各金員が、原告が甲から贈与により取得した財産であるか

(2) 相続税法21条の3第1項2号が適用されるか

[判決]

原判決変更、決定処分全部取消し
(納税者勝訴)

 

【事案の概要】

本件は、原告が、沼津税務署長から、原告名義の普通預金口座に入金された金員のうち、甲が原資を出捐した金員について、原告が甲から贈与により取得した財産であるとして、平成30年12月19日付けで、平成24年分から平成29年分までの各年分の贈与税の決定処分及び無申告加算税の賦課決定処分を受けたため、本件各金員の一部は原告が取得したものではなく、その余の本件各金員は、甲から内縁関係にある原告に対する生活費又は両者の実子及び原告の連れ子の教育費等の婚姻費用分担義務の履行として受領したものであって、贈与により取得した財産ではなく、そうでなくとも、扶養義務者相互間における生活費又は教育費に充てるためにした贈与に係る贈与税の非課税財産を定めた相続税法21条の3第1項2号の規定が適用されると主張して、国を相手に、本件各処分の取消しを求める事案である。

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連載目次

租税争訟レポート

第1回~第60回

筆者紹介

米澤 勝

(よねざわ・まさる)

税理士・公認不正検査士(CFE)

1997年12月 税理士試験合格
1998年2月 富士通サポートアンドサービス株式会社(現社名:株式会社富士通エフサス)入社。経理部配属(税務、債権管理担当)
1998年6月 税理士登録(東京税理士会)
2007年4月 経理部からビジネスマネジメント本部へ異動。内部統制担当
2010年1月 株式会社富士通エフサス退職。税理士として開業(現在に至る)

【著書】

・『新版 架空循環取引─法務・会計・税務の実務対応』共著(清文社・2019)

・『企業はなぜ、会計不正に手を染めたのか-「会計不正調査報告書」を読む-』(清文社・2014)

・「企業内不正発覚後の税務」『税務弘報』(中央経済社)2011年9月号から2012年4月号まで連載(全6回)

【寄稿】

・(インタビュー)「会計監査クライシスfile.4 不正は指摘できない」『企業会計』(2016年4月号、中央経済社)

・「不正をめぐる会計処理の考え方と実務ポイント」『旬刊経理情報』(2015年4月10日号、中央経済社)

【セミナー・講演等】

一般社団法人日本公認不正検査士協会主催
「会計不正の早期発見
――不正事例における発覚の経緯から考察する効果的な対策」2016年10月

公益財団法人日本監査役協会主催
情報連絡会「不正会計の早期発見手法――監査役の視点から」2016年6月

株式会社プロフェッションネットワーク主催
「企業の会計不正を斬る!――最新事例から学ぶ,その手口と防止策」2015年11月

 

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