事例でわかる[事業承継対策]
解決へのヒント
【第60回】
「提携先企業の事業承継」
太陽グラントソントン税理士法人
(事業承継対策研究会)
パートナー 税理士 佐藤 達夫
相談内容
私は、電子部品の製造・販売を行っているX社(非上場会社)の社長Aです。X社の株式は、私が100%所有しています。
製品の販売にあたっては、長年、Y社(Y社株式はB社長が100%所有)を販売代理店として、顧客の開拓、製品の改良ニーズの把握などのために協業してきました。最近になってB社長より、「今年で65歳となり、そろそろ引退しようと考えているため、Y社の電子部品販売事業を買い取ってくれないか」と打診がありました。なお、B社長には子供がおらず、他に後継者もいないため、廃業も視野に入れているとのことです。
Y社の業績はそれほど良くはないと聞いていますが、長年、X社の電子部品を販売しており、顧客の販売ネットワークや販売ノウハウを有していることもあり、B社長からの申し入れについて前向きに検討したいと考えています。
Y社の電子部品販売事業の買取りにあたり、どのような方法があるか、また、その留意点について、ご教示ください。
なお、私とB社長とは、親族関係にありません。
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