公開日: 2017/04/06 (掲載号:No.213)
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〔事例で使える〕中小企業会計指針・会計要領《リース取引》編 【第2回】「リース契約の中途解約の場合の会計処理~所有権移転外ファイナンス・リース取引(借手)」

筆者: 前原 啓二

〔事例で使える〕中小企業会計指針・会計要領

《リース取引》編

【第2回】

「リース契約の中途解約の場合の会計処理
~所有権移転外ファイナンス・リース取引(借手)」

 

公認会計士・税理士 前原 啓二

 

はじめに

【第1回】では、通常の売買取引に係る方法に準じた会計処理と、通常の賃貸借取引に係る方法に準じた会計処理を、対比して解説しました。今回は、それぞれの会計処理において、リース契約が中途解約された場合の取扱いをご紹介します。

【設例2】

当社(3月31日決算)は、下記のリース取引を借手として×0年4月1日に開始しました。

  • リース物件は、特別仕様ではない車両。
  • リース料:毎月末100,000円/月×60回=6,000,000円(リース料総額)
  • リース期間:60ヶ月(×0年4月から×5年3月)
  • 所有権移転条項 なし
  • 割安購入選択権 なし

×2年3月1日にこのリース契約を中途解約し、同月末日に借手である当社が貸手のリース会社へ残存リース料3,700,000円及び消費税296,000円を支払いました。

ケース1
このリース取引を、通常の売買取引に係る方法に準じて会計処理を行います。リース資産総額に重要性が乏しいため、リース料総額から利息相当額を控除しない方法によっています。

ケース2
このリース取引を、通常の賃貸借取引に係る方法に準じて会計処理を行います。

 

1 一連のリース取引に係る仕訳

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〔事例で使える〕中小企業会計指針・会計要領

《リース取引》編

【第2回】

「リース契約の中途解約の場合の会計処理
~所有権移転外ファイナンス・リース取引(借手)」

 

公認会計士・税理士 前原 啓二

 

はじめに

【第1回】では、通常の売買取引に係る方法に準じた会計処理と、通常の賃貸借取引に係る方法に準じた会計処理を、対比して解説しました。今回は、それぞれの会計処理において、リース契約が中途解約された場合の取扱いをご紹介します。

【設例2】

当社(3月31日決算)は、下記のリース取引を借手として×0年4月1日に開始しました。

  • リース物件は、特別仕様ではない車両。
  • リース料:毎月末100,000円/月×60回=6,000,000円(リース料総額)
  • リース期間:60ヶ月(×0年4月から×5年3月)
  • 所有権移転条項 なし
  • 割安購入選択権 なし

×2年3月1日にこのリース契約を中途解約し、同月末日に借手である当社が貸手のリース会社へ残存リース料3,700,000円及び消費税296,000円を支払いました。

ケース1
このリース取引を、通常の売買取引に係る方法に準じて会計処理を行います。リース資産総額に重要性が乏しいため、リース料総額から利息相当額を控除しない方法によっています。

ケース2
このリース取引を、通常の賃貸借取引に係る方法に準じて会計処理を行います。

 

1 一連のリース取引に係る仕訳

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連載目次

〔事例で使える〕

中小企業会計指針・会計要領

《金銭債権-手形債権・電子記録債権》 編(全2回)

《金銭債務-社債》 編(全1回)

《繰延資産・資産除去債務-敷金》 編(全2回)

筆者紹介

前原 啓二

(まえはら・けいじ)

公認会計士・税理士

昭和60年 慶應義塾大学商学部卒業
昭和62年 監査法人中央会計事務所(後の中央青山監査法人)入社
平成 3 年 公認会計士登録
平成 5 年 クーパース・アンド・ライブランド(現プライスウォーターハウスクーパース)ロンドン事務所勤務
平成12年 前原会計事務所開設、米国公認会計士試験合格

現在、前原会計事務所代表
関西学院大学大学院経営戦略研究科客員教授
兵庫県社会福祉協議会経営相談室専門相談員

【著書等】
・『居住者の国外財産調書制度と外国税額控除』(清文社)
・『事例とチェックリストでよくわかる外国税額控除の申告実務』(清文社)
・『「中小企業の会計に関する指針」ガイドブック(平成20年版)』(共著)(清文社)
・『国際会計基準なるほどQ&A』(共著)(中央経済社)
・「関連会社・取引先支援をめぐる税務の問題―人的役務の提供」『月刊税理』2011年8月号(164項‐170項)(ぎょうせい)

 

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