事例でわかる[事業承継対策]
解決へのヒント
【第58回】
「土地交換時の税務上の取扱い」
太陽グラントソントン税理士法人
(事業承継対策研究会)
パートナー 公認会計士・税理士 岩丸 涼一
相談内容
私(X)は、兄YとA土地を共有(2分の1持分)しています。A土地は祖父から遺贈により承継した物件で、この土地には父Z所有の建物があり父Zが居住しています。
私の父Z(90歳)は、B土地を所有していますが、父Zの財産のほとんどはこのB土地となっています。なお、B土地には私が所有する賃貸物件があります。
兄Yは遠方に居住しており、父Zの介護などは近隣に居住する私が日常的に行っているため、最近父Zから私所有の賃貸物件があるB土地を私に相続させたいという話がありました。ただ、当然ながら兄Yへの思いもありいくらかの財産を兄Yにも承継させたいようです。相続税評価額は下図の通りです。
B土地すべてを私が承継する前提で、兄Yが財産を相続する方法はありますでしょうか。
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