事例でわかる[事業承継対策]
解決へのヒント
【第31回】
「複数後継者、資産保有型会社等の場合の事業承継税制」
太陽グラントソントン税理士法人
(事業承継対策研究会)
シニアマネジャー 公認会計士・税理士 岩丸 涼一
相談内容
私は不動産賃貸業等を行うA社の代表取締役社長です。先代からA社株式の70%を相続しています。なお、30%は取締役副社長である私の弟Zが所有しています。A社の財政状態は下記の通り健全です。
なお、私には一人娘Xがおり、娘の夫Yを私の養子としています。Yは取締役として、Xも従業員としてA社を支えてくれており、将来は2人に会社を任せたいと考えています。
今年、私は70歳になるので、そろそろY及び実の娘であるXにA社株式を贈与し会社を引退したいと考えています。ただ、株式の贈与にあたり、贈与税が高いことが悩みの種です。
そんな中、事業承継税制という制度があることを知り、利用したいと考えています。
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