monthly TAX views
-No.24-
「平成27年度税制改正に潜むポピュリズム」
中央大学法科大学院教授
東京財団上席研究員
森信 茂樹
恒例の税制改正大綱がまとまった。筆者が感じたのは、党税調の威光(?)の衰えである。
「国民に苦い選択はなるべく避けたい」というのが官邸の正直な思いであろうから、今後の税制改正はポピュリズム的なものになる。「所得税改革は容易ではない。」これが正直な感想である。
1 法人税改革の検証
27年度改正における最大の課題として注目された法人税改革は、「数年かけて税率を29%台に引き下げる」ことを目指して作業された。
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