Profession Journal » 税務・会計 » 税務 » 解説 » 消費税・地方消費税 » monthly TAX views -No.26-「誤解されている消費税“インボイス”」

monthly TAX views -No.26-「誤解されている消費税“インボイス”」

筆者:森信 茂樹

文字サイズ

monthly TAX views

-No.26-

「誤解されている消費税“インボイス”」

 

中央大学法科大学院教授
東京財団上席研究員
森信 茂樹

 

与党の税制協議会が立ち上がり、軽減税率やインボイス(区分経理)の議論が再開される。昨年すでに軽減税率の対象範囲の8つの案が出されており、いまさら何を議論するのだろうか。
果てしない堂々巡りが年末まで続く、というのが正直な印象である。

筆者が注目するのは、軽減税率に加えて、インボイス(区分経理)の取扱いだ。これについても4つの案が出されている。

公明党案(A案)は、「売手が軽減品目に印をつけ、買い手がそれに基づき判断・経理区分する」というものである。この提案の背景にあるのは、「インボイスという話が前面に出ると、事業者の反対が強くなり、軽減税率そのものがとん挫するので、現行制度から最小限の変更にしたい」という意向である。

与党税制協議会の事業者ヒアリングでも、「インボイスの導入は多大の事務コストがかかる」と反対の意見が圧倒的に多かった。

しかし、仮に生鮮食料品に軽減税率が導入されるとなったらどうだろう。

おそらく事業者の意見は、「軽減税率が導入された場合には、インボイスがなければやってられない」というものに変わる可能性が高い。

このあたり、話がねじれているのである。


○記事全文をご覧いただくには、プレミアム会員としてのログインが必要です。
○プレミアム会員の方は下記ボタンからログインしてください。

○プレミアム会員のご登録がお済みでない方は、下記ボタンから「プレミアム会員」を選択の上、お手続きください。

○一般会員の方は、下記ボタンよりプレミアム会員への移行手続きができます。

○非会員の皆さまにも、期間限定で閲覧していただける記事がございます(ログイン不要です)。
こちらからご覧ください。

連載目次

monthly TAX views

このエントリーをはてなブックマークに追加

筆者紹介

  • 森信 茂樹

    (もりのぶ・しげき)

    東京財団政策研究所 研究主幹 「税・社会保障調査会」座長
    中央大学法科大学院 特任教授
    ジャパン・タックス・インスティチュート 所長
    法学博士

    1973年京都大学法学部卒業後大蔵省入省、主税局総務課長、大阪大学法学研究科教授、東京税関長、財務総合政策研究所長を最後に2006年退官。2004年プリンストン大学で教鞭をとる。コロンビアロースクール客員研究員。

    【著書】
    ・『デジタル経済と税-AI時代の富をめぐる攻防』(日本経済新聞出版社)
    ・『税で日本はよみがえる―成長力を高める改革』(日本経済新聞出版社)
    ・『消費税、常識のウソ』(朝日新聞出版)
    ・『日本の税制 ─ 何が問題か』(岩波書店)
    ・『給付つき税額控除 ─ 日本型児童税額控除の提言』(中央経済社)

関連書籍

関連セミナー/研修

Profession Journal » 税務・会計 » 税務 » 解説 » 消費税・地方消費税 » monthly TAX views -No.26-「誤解されている消費税“インボイス”」

Copyright ©2012- Profession Network Co.,Ltd. All Rights Reserved.

Scroll to top
Go to home