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-No.50-
「シムズ論-時代の変わり目に出現するいかがわしい論説」
中央大学法科大学院教授
東京財団上席研究員
森信 茂樹
またぞろ、奇妙奇天烈な論理がマスメディアでもてはやされ始めた。それは、ノーベル賞学者でプリンストン大学教授のシムズ氏の議論(以下、シムズ論)である。
この論がわが国で拡散したのは、リフレ派の代表的学者でアベノミクスの理論的支柱である浜田内閣官房参与が、「通貨供給量を増やせばインフレになるという考え方は間違いであった」と認めた際、このシムズ論を引用しつつ、「今後は減税も含めた財政の拡大が必要、消費税10%の引上げは延期すべきし」という主張を展開したことに始まる(16年11月15日付日経新聞)。
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「シムズ論」を簡単に要約すると、以下のようなものである。
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