〈小説〉
『資産課税第三部門にて。』
【第9話】
「誤指導と信義則」
公認会計士・税理士 八ッ尾 順一
「困ったもんだよ・・・」 田中統括官は渋い顔をして谷垣調査官に話しかけた。
昼休みの時間で、谷垣調査官は食事が終わった後、新聞を読んでいる。
「何かあったのですか?」 谷垣調査官は新聞から目を離し田中統括官の方に振り向いた。
「確定申告の相談会場で、そこに配置されていた税理士の指導の下で確定申告書を作成したのだが、その確定申告の内容に誤りがあったらしく・・・納税者がひどく怒っているというんだ・・・」
田中統括官は、つい先ほど、トイレで所得課税第一部門の統括官からその話を聞いたところだった。
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