〈小説〉
『所得課税第三部門にて。』
【第96話】
「フェラーリは減価償却資産か?」
公認会計士・税理士 八ッ尾 順一
浅田調査官は、昼食後に、ソファーにもたれて、判例(東京地裁令和5年3月9日判決)を読んでいる。
「・・・おかしいな・・・」
浅田調査官は、時々、呟きながら、思案顔になる。
そこに、昼食を終えた中尾統括官が、爪楊枝をくわえながら戻ってくる。
「・・・浅田君・・・休み時間ぐらい、のんびりしたらどうだい・・・」
熱心に判例を読んでいる浅田調査官に、中尾統括官は声をかける。
「・・・この判例って・・・おかしいと思いません?」
ソファーにもたれていた浅田調査官は、背筋を伸ばして中尾統括官の顔を見る。
差し出された判例の概要は、次のように記載されている。
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