〈小説〉
『資産課税第三部門にて。』
【第8話】
「相続時精算課税の税務調査」
公認会計士・税理士 八ッ尾 順一
「谷垣くん・・・どうだった?」
田中統括官は税務調査から帰ってきた谷垣調査官に声をかけた。
「ええ・・・」 谷垣調査官は黒いカバンを机に置くと、田中統括官の机へ向かった。
「実は、贈与の漏れを発見したのですが・・・」
「贈与の漏れ?」 田中統括官は谷垣調査官の顔を見て尋ねる。
「被相続人は、いくら相続人に贈与していたんだ?」
「・・・1億円です。」
「えっ・・・1億円・・・」田中統括官は、もう一度谷垣調査官の顔を見た。
「はい、1億円です。」 谷垣調査官は大きな声で答えた。
「どんな調査をして発見したんだ?」
田中統括官は疑わしそうな眼差しで谷垣調査官を見ている。
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