公開日: 2017/06/22 (掲載号:No.223)
文字サイズ

山本守之の法人税“一刀両断” 【第36回】「減価償却をめぐる一考察」

筆者: 山本 守之

山本守之

法人税 “一刀両断”

【第36回】

「減価償却をめぐる一考察」

 

税理士 山本 守之

 

1 減価償却の目的

(1) 考え方

減価償却は、何を目的として行われるかという点について大別すると、次のように2つの考え方があります。

 期間損益計算上の手続で、損益計算上の区切られた期間(事業年度)の費用配分

 減価償却資産に投下した費用の回収手続で、次期以降の投資に備えたものであるから内部留保

 

の考え方に従えば、期間毎の計算を必要とするものではなく、設備等の再調達資金を可能なとき回収すればよいとされるでしょうし、時価で回収しなければならないこととなってしまいます。

費用収益対応の原則及び取得原価主義を採る近代会計においては、到底の考え方によることはできず、適正な期間損益を測定するためには、の考え方が通説となっています。

この記事全文をご覧いただくには、プロフェッションネットワークの会員(プレミアム
会員又は一般会員)としてのログインが必要です。
通常、Profession Journalはプレミアム会員専用の閲覧サービスですので、プレミアム
会員のご登録をおすすめします。
プレミアム会員の方は下記ボタンからログインしてください。

プレミアム会員のご登録がお済みでない方は、下記ボタンから「プレミアム会員」を選択の上、お手続きください。

山本守之

法人税 “一刀両断”

【第36回】

「減価償却をめぐる一考察」

 

税理士 山本 守之

 

1 減価償却の目的

(1) 考え方

減価償却は、何を目的として行われるかという点について大別すると、次のように2つの考え方があります。

 期間損益計算上の手続で、損益計算上の区切られた期間(事業年度)の費用配分

 減価償却資産に投下した費用の回収手続で、次期以降の投資に備えたものであるから内部留保

 

の考え方に従えば、期間毎の計算を必要とするものではなく、設備等の再調達資金を可能なとき回収すればよいとされるでしょうし、時価で回収しなければならないこととなってしまいます。

費用収益対応の原則及び取得原価主義を採る近代会計においては、到底の考え方によることはできず、適正な期間損益を測定するためには、の考え方が通説となっています。

この記事全文をご覧いただくには、プロフェッションネットワークの会員(プレミアム
会員又は一般会員)としてのログインが必要です。
通常、Profession Journalはプレミアム会員専用の閲覧サービスですので、プレミアム
会員のご登録をおすすめします。
プレミアム会員の方は下記ボタンからログインしてください。

プレミアム会員のご登録がお済みでない方は、下記ボタンから「プレミアム会員」を選択の上、お手続きください。

連載目次

山本守之の法人税“一刀両断”

筆者紹介

山本 守之

(やまもと・もりゆき)

税理士。現在、日本税務会計学会顧問、租税訴訟学会副会長(研究・提言担当)、税務会計研究学会理事、日本租税理論学会理事を務め、全国各地において講演活動を行うとともに、千葉商科大学大学院(政策研究科、博士課程)でプロジェクト・アドバイザー(専門分野の高度な学術研究、高度な実務経験を持つ有識者)として租税政策論の教鞭をとっている。研究のためOECD、EU、海外諸国の財務省、国税庁等を約30年にわたり歴訪。2020年11月29日、逝去。

【著書】
・『時事税談-人間の感性から税をみつめる』(清文社)
・『役員給与税制の問題点-規定・判例・執行面からの検討』(中央経済社)
・『検証 税法上の不確定概念 (新版)』(中央経済社)
・『裁決事例(全部取消)による役員給与・寄附金・交際費・貸倒れ・資本的支出と修繕費』(財経詳報社)
・『法人税申告の実務全書』監修(日本実業出版社)
・『法人税の理論と実務』(中央経済社)
・『体系法人税法』(税務経理協会)
・『税金力-時代とともに「税」を読む』(中央経済社)
・『租税法の基礎理論』(税務経理協会)
他、多数
 

記事検索

メルマガ

メールマガジン購読をご希望の方は以下に登録してください。

#
#