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相続税の実務問答 【第69回】「相続税の申告時に把握できなかった貸付金の返済があった場合」

筆者:梶野 研二

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相続税実務問答

【第69回】

「相続税の申告時に把握できなかった貸付金の返済があった場合」

 

税理士 梶野 研二

 

[問]

令和元年8月に父が亡くなり、相続人である私たちは、期限内に相続税の申告書を提出し、納税を済ませました。

今年の2月になって、父の学生時代からの友人である甲氏が訪ねてきて、15年前に甲氏が代表取締役を務めるA社の運転資金として父から300万円を借りていたこと、その300万円でA社は何とか倒産を免れたこと、その後会社の再建もうまくいき、今期は配当をすることができるようになったことなどの説明があり、今回は父から借りていたという300万円のうちの100万円を返済したいとの申し出がありました。

相続税の申告時に父の古い預金通帳をチェックしたところ、ちょうど15年前に300万円の現金出金があり、何に使ったのか疑問でしたが、甲氏の説明で納得ができましたので、100万円を受け取ることとしました。

そうしますと父の相続開始時には、300万円の貸付金債権が存在したことになるので、相続税の修正申告をしなければならないのでしょうか。


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連載目次

相続税の実務問答

第1回~第40回

第41回~

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筆者紹介

  • 梶野 研二

    (かじの・けんじ)

    税理士

    国税庁課税部資産評価企画官付企画専門官、同資産課税課課長補佐、東京地方裁判所裁判所調査官、国税不服審判所本部国税審判官、東京国税局課税第一部資産評価官、玉川税務署長、国税庁課税部財産評価手法研究官を経て、平成25年6月税理士登録。
    現在、相続税を中心に税理士業務を行っている。

    【主な著書】
    ・『ケース別 相続土地の評価減』(新日本法規)
    ・『判例・裁決例にみる 非公開株式評価の実務』(共著 新日本法規出版)
    ・『株式・公社債評価の実務(平成23年版)』(編著 大蔵財務協会)
    ・『土地評価の実務(平成22年版)』(編著 大蔵財務協会)
    ・『贈与税の申告の実務-相続時精算課税を中心として』(編著 大蔵財務協会)
    ・『農地の相続税・贈与税』(編著 大蔵財務協会)
    ・『新版 公益法人の税務』(共著 財団法人公益法人協会)

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