公開日: 2019/11/28 (掲載号:No.346)
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フロー・チャートを使って学ぶ会計実務 【第44回】「親会社等がいない会社間の株式交換」

筆者: 西田 友洋

【STEP3】連結財務諸表における会計処理

株式交換完全子会社に対する投資と資本を相殺消去する(指針116)。

《設例》

X社は資本関係のないY社を子会社とするために株式交換を行った。X社が取得企業に該当する。
X社及びY社ともに他の会社の子会社でも関連会社でもない。
株式交換の対価として発行した株式交換日におけるX社株式の株価は25,000である。増加する株主資本はその他資本剰余金とした。
Y社の株主が保有している株式の簿価は20,000である。

Y社の株式交換日前日の貸借対照表は以下のとおりである。

(注) 諸資産及び諸負債は簿価=時価である。

〈会計処理〉

1 株式交換完全親会社X社の会計処理

(※1) 株式交換の対価として発行したX社株式の時価

2 株式交換完全子会社Y社の株主の会計処理

(※2) 株式交換完全子会社株式(Y社株式)の株式交換日直前の適正な帳簿価額

3 連結財務諸表における会計処理

投資と資本の相殺消去

(※3) Y社の帳簿価額

(※4) 差額

フロー・チャートを使って学ぶ会計実務

【第44回】

「親会社等がいない会社間の株式交換」

 

RSM清和監査法人
公認会計士 西田 友洋

 

【はじめに】

今回は、親会社等がいない会社間の株式交換について解説する。株式交換とは、会社がその発行済株式の全部を他の会社に取得させ、既存の会社間において100%親子関係を実現するための組織再編である。

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連載目次

フロー・チャートを使って学ぶ会計実務

第1回~第30回

筆者紹介

西田 友洋

(にしだ・ともひろ)

史彩監査法人 パートナー
公認会計士

2007年10月に準大手監査法人に入所。2019年8月にRSM清和監査法人に入所。2022年2月に史彩監査法人に入所。
主に法定監査、上場準備会社向けの監査を中心に様々な業種の会計監査業務に従事する。また、会社買収に当たっての財務デューデリジェンス、IPOを目指す会社への内部統制コンサル及び短期調査、収益認識コンサル実績もある。
他に、決算留意事項セミナーや収益認識セミナー等の講師実績もある。

【日本公認会計士協会委員】
監査・保証基準委員会 委員(現任)
監査・保証基準委員会 起草委員会 起草委員(現任)
中小事務所等施策調査会 「監査専門委員会」専門委員(現任)
品質管理基準委員会 起草委員会 起草委員
中小事務所等施策調査会 「SME・SMP対応専門委員会」専門委員
監査基準委員会「監査基準委員会作業部会」部会員

【書籍】
「図解と設例で学ぶ これならわかる連結会計」(共著/日本実業出版社)等

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