公開日: 2021/08/26 (掲載号:No.433)
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フロー・チャートを使って学ぶ会計実務 【第56回】「共通支配下取引の事業譲渡」

筆者: 西田 友洋

【STEP3】連結財務諸表における会計処理

共通支配下取引の場合、事業譲渡前後で連結全体に変わりはないため、【STEP1】で認識した移転損益と【STEP2】で認識したのれん又は負ののれんを消去する。

 

《設例》

Y社はX社が設立し、X社が保有するY社株式は5,000である。
Y社(100%子会社)はX社(親会社)に現金を対価(5,000)として、A事業を譲渡した。

Y社のA事業の事業譲渡日前日の貸借対照表は以下のとおりである。
なお、「個別財務諸表上の帳簿価額=連結財務諸表上の帳簿価額」である。

〈会計処理〉

1 分離元企業Y社の会計処理

(※1) 帳簿価額。

(※2) 差額。

2 分離先企業X社の会計処理

3 連結財務諸表における会計処理

《開始仕訳》

《移転利益の修正》

*  *  *

以上、3つのステップをまとめたフロー・チャートを再掲する。
※画像をクリックすると、別ウィンドウでPDFが開きます。

【参考】 ASBJホームページ

(了)

この連載の公開日程は、下記の連載目次をご覧ください。

フロー・チャートを使って学ぶ会計実務

【第56回】

「共通支配下取引の事業譲渡」

 

RSM清和監査法人
公認会計士 西田 友洋

 

【はじめに】

今回は、親会社と100%子会社の間で行われる共通支配下取引の事業譲渡を解説する。

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連載目次

フロー・チャートを使って学ぶ会計実務

第1回~第30回

筆者紹介

西田 友洋

(にしだ・ともひろ)

史彩監査法人 パートナー
公認会計士

2007年10月に準大手監査法人に入所。2019年8月にRSM清和監査法人に入所。2022年2月に史彩監査法人に入所。
主に法定監査、上場準備会社向けの監査を中心に様々な業種の会計監査業務に従事する。また、会社買収に当たっての財務デューデリジェンス、IPOを目指す会社への内部統制コンサル及び短期調査、収益認識コンサル実績もある。
他に、決算留意事項セミナーや収益認識セミナー等の講師実績もある。

【日本公認会計士協会委員】
監査・保証基準委員会 委員(現任)
監査・保証基準委員会 起草委員会 起草委員(現任)
中小事務所等施策調査会 「監査専門委員会」専門委員(現任)
品質管理基準委員会 起草委員会 起草委員
中小事務所等施策調査会 「SME・SMP対応専門委員会」専門委員
監査基準委員会「監査基準委員会作業部会」部会員

【書籍】
「図解と設例で学ぶ これならわかる連結会計」(共著/日本実業出版社)等

関連書籍

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公認会計士・税理士 貝沼 彩 著 公認会計士・税理士 北山雅一 著 税理士 清水博崇 著 司法書士・社会保険労務士 齊藤修一 著

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