公開日: 2014/05/29 (掲載号:No.71)
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減損会計を学ぶ 【第9回】「共用資産の減損の兆候・のれんの減損の兆候」

筆者: 阿部 光成

減損会計を学ぶ

【第9回】

「共用資産の減損の兆候・のれんの減損の兆候」

 

公認会計士 阿部 光成

 

「固定資産の減損に係る会計基準の設定に関する意見書」(以下「減損会計意見書」という)、「固定資産の減損に係る会計基準」(以下「減損会計基準」という)及び「固定資産の減損に係る会計基準の適用指針」(以下「減損適用指針」という)では、共用資産及びのれんも減損会計の対象となっている。

今回は、共用資産及びのれんについて、減損の兆候を識別する際の留意点を解説する。
文中、意見に関する部分は、私見であることを申し添える。

 

Ⅰ 共用資産の減損の兆候

1 共用資産

減損会計基準では、複数の資産又は資産グループの将来キャッシュ・フローの生成に寄与する資産のうち、のれん以外のものを共用資産と定義している(減損会計基準注解(注1)5)。

共用資産は、通常、単独でキャッシュ・イン・フローを生じさせることはないが、他の資産または資産グループの将来キャッシュ・フローの生成に寄与する資産である。

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【第9回】

「共用資産の減損の兆候・のれんの減損の兆候」

 

公認会計士 阿部 光成

 

「固定資産の減損に係る会計基準の設定に関する意見書」(以下「減損会計意見書」という)、「固定資産の減損に係る会計基準」(以下「減損会計基準」という)及び「固定資産の減損に係る会計基準の適用指針」(以下「減損適用指針」という)では、共用資産及びのれんも減損会計の対象となっている。

今回は、共用資産及びのれんについて、減損の兆候を識別する際の留意点を解説する。
文中、意見に関する部分は、私見であることを申し添える。

 

Ⅰ 共用資産の減損の兆候

1 共用資産

減損会計基準では、複数の資産又は資産グループの将来キャッシュ・フローの生成に寄与する資産のうち、のれん以外のものを共用資産と定義している(減損会計基準注解(注1)5)。

共用資産は、通常、単独でキャッシュ・イン・フローを生じさせることはないが、他の資産または資産グループの将来キャッシュ・フローの生成に寄与する資産である。

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連載目次

「減損会計を学ぶ」(全24回)

【参考記事】
「税効果会計を学ぶ」(全24回)

【参考記事】
「金融商品会計を学ぶ」(全29回)

筆者紹介

阿部 光成

(あべ・みつまさ)

公認会計士
中央大学商学部卒業。阿部公認会計士事務所。

現在、豊富な知識・情報力を活かし、コンサルティング業のほか各種実務セミナー講師を務める。
企業会計基準委員会会社法対応専門委員会専門委員、日本公認会計士協会連結範囲専門委員会専門委員長、比較情報検討専門委員会専門委員長を歴任。

主な著書に、『新会計基準の実務』(編著、中央経済社)、『企業会計における時価決定の実務』(共著、清文社)、『新しい事業報告・計算書類―経団連ひな型を参考に―〔全訂第2版〕』(編著、商事法務)がある。

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