減損会計を学ぶ
【第9回】
「共用資産の減損の兆候・のれんの減損の兆候」
公認会計士 阿部 光成
「固定資産の減損に係る会計基準の設定に関する意見書」(以下「減損会計意見書」という)、「固定資産の減損に係る会計基準」(以下「減損会計基準」という)及び「固定資産の減損に係る会計基準の適用指針」(以下「減損適用指針」という)では、共用資産及びのれんも減損会計の対象となっている。
今回は、共用資産及びのれんについて、減損の兆候を識別する際の留意点を解説する。
文中、意見に関する部分は、私見であることを申し添える。
Ⅰ 共用資産の減損の兆候
1 共用資産
減損会計基準では、複数の資産又は資産グループの将来キャッシュ・フローの生成に寄与する資産のうち、のれん以外のものを共用資産と定義している(減損会計基準注解(注1)5)。
共用資産は、通常、単独でキャッシュ・イン・フローを生じさせることはないが、他の資産または資産グループの将来キャッシュ・フローの生成に寄与する資産である。
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