減損会計を学ぶ
【第10回】
「グルーピング」
公認会計士 阿部 光成
通常、固定資産については、単独で使用されることは少なく、複数の資産が一体となって使用され、収益獲得に使用されていることが多い。
例えば、工場用地(土地)の上に工場(建物)を建て、その中に製造ライン(機械装置)を設置して製品を製造している工場のようなケースである。
減損会計では、このように複数の資産が一体となって独立したキャッシュ・フローを生み出す場合には、減損損失を認識するかどうかの判定及び減損損失の測定に際して、合理的な範囲で資産のグルーピングを行う必要がある(「固定資産の減損に係る会計基準の設定に関する意見書」(以下「減損会計意見書」という)四、2(6)①)。
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