減損会計を学ぶ
【第17回】
「減損損失の測定」
~正味売却価額と使用価値~
公認会計士 阿部 光成
減損損失の認識の判定は、割引前将来キャッシュ・フローの総額を用いて、それが帳簿価額を下回るかどうかによって行う(「固定資産の減損に係る会計基準」(以下「減損会計基準」という)二2(1))。
減損会計における次のステップとして、減損損失の測定があり、減損損失を認識すべきであると判定された資産又は資産グループについては、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として当期の損失とすることとされている(減損会計基準、二3)。
減損損失の測定のポイントは、回収可能価額の算定、すなわち正味売却価額の算定と使用価値の算定にあると解される。
文中、意見に関する部分は、私見であることを申し添える。
Ⅰ 回収可能価額
回収可能価額とは、資産又は資産グループの正味売却価額と使用価値のいずれか高い方の金額をいい、正味売却価額及び使用価値について、次のように定義されている(減損会計基準注解注1)。
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