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税効果会計を学ぶ
【第4回】
「適用する法定実効税率」
公認会計士 阿部 光成
Ⅰ 税効果会計で使用する税率
本稿では、税効果会計で使用する税率について解説する。
文中、意見に関する部分は、私見であることを申し添える。
1 法定実効税率
「税効果会計に係る会計基準」第二、二、2は、繰延税金資産又は繰延税金負債の金額は、回収又は支払いが行われると見込まれる期の税率に基づいて計算すると規定している。
「個別財務諸表における税効果会計に関する実務指針」(会計制度委員会報告第10号。以下「個別税効果会計実務指針」という)は、税効果会計で使用する税率を「法定実効税率」と呼び、次のように算定すると規定している(個別税効果会計実務指針17項)。
【法定実効税率の算定方法】
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