連結会計を学ぶ
【第23回】
「持分法に関する投資と資本の差額」
公認会計士 阿部 光成
Ⅰ はじめに
今回は、持分法の会計処理に関して、投資と資本の差額及びその償却について解説する。
なお、文中、意見に関する部分は、私見であることを申し添える。
Ⅱ 持分法の会計処理
1 基本的な会計処理
「持分法」は、投資会社が被投資会社の資本及び損益のうち投資会社に帰属する部分の変動に応じて、その投資の額を連結決算日ごとに修正する方法である(「持分法に関する会計基準」(企業会計基準第16号。以下「持分法会計基準」という)4項)。
投資会社の投資日における投資とこれに対応する被投資会社の資本との間に差額がある場合には、当該差額はのれん又は負ののれんとし、のれんは投資に含めて処理する(持分法会計基準11項)。
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