公開日: 2018/07/12 (掲載号:No.276)
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酒井克彦の〈深読み◆租税法〉 【第66回】「新聞報道からみる租税法(その3)」

筆者: 酒井 克彦

酒井克彦の

〈深読み◆租税法〉

【第66回】

「新聞報道からみる租税法(その3)」

 

中央大学商学部教授・法学博士
酒井 克彦

《(その1)はこちら

はじめに

1 メディアと国民と国家

(1) メディアにおけるゲートキーパー機能

(2) 世論形成とマスコミ報道

(3) メディア報道を意識する国

2 メディア報道と裁判例―興銀事件―

3 新聞報道と「知ること」―予測(予見)可能性―

(1) 監査請求に係る「正当な理由」該当性

《(その2)はこちら

(2) 遡及立法と新聞報道

(3) 更正の予知と新聞報道

(ア) 事件の概要

更正の予知がない段階で提出された修正申告には過少申告加算税が課されず免除されるところ、かかる更正の予知の認定に新聞報道が影響を及ぼした事例として、いわゆるルノワール事件がある。

この事件は、ルノワールの絵画「浴後の女」と「読書する女」の売買取引において、買い主であるD商事の主張する絵画購入費と実際に売り主に支払われた金額について、15億円相当の差額が行方不明になっているなどとして世間の注目を集めた取引を巡り、かかる取引の仲介を取り持ったX(原告・控訴人)の仲介手数料の計上漏れに関して争われた事件である。

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〈深読み◆租税法〉

【第66回】

「新聞報道からみる租税法(その3)」

 

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酒井 克彦

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はじめに

1 メディアと国民と国家

(1) メディアにおけるゲートキーパー機能

(2) 世論形成とマスコミ報道

(3) メディア報道を意識する国

2 メディア報道と裁判例―興銀事件―

3 新聞報道と「知ること」―予測(予見)可能性―

(1) 監査請求に係る「正当な理由」該当性

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(2) 遡及立法と新聞報道

(3) 更正の予知と新聞報道

(ア) 事件の概要

更正の予知がない段階で提出された修正申告には過少申告加算税が課されず免除されるところ、かかる更正の予知の認定に新聞報道が影響を及ぼした事例として、いわゆるルノワール事件がある。

この事件は、ルノワールの絵画「浴後の女」と「読書する女」の売買取引において、買い主であるD商事の主張する絵画購入費と実際に売り主に支払われた金額について、15億円相当の差額が行方不明になっているなどとして世間の注目を集めた取引を巡り、かかる取引の仲介を取り持ったX(原告・控訴人)の仲介手数料の計上漏れに関して争われた事件である。

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連載目次

酒井克彦の〈深読み◆租税法〉

◆最新テーマ

▷消費税法上の実質行為者課税の原則

◆これまでに取り上げたテーマ

(※) タイトルをクリックするとご覧いただけます。

筆者紹介

酒井 克彦

(さかい・かつひこ)

法学博士(中央大学)。
国税庁等での勤務を経て、現在、中央大学法科大学院教授として、法科大学院のほか税務大学校等でも教鞭をとる。
一般社団法人アコード租税総合研究所 所長、一般社団法人ファルクラム 代表理事。

一般社団法人ファルクラム https://fulcrumtax.net/
一般社団法人アコード租税総合研究所 http://accordtax.net/

【著書】
「正当な理由」をめぐる認定判断と税務解釈―判断に迷う《加算税免除規定》の解釈』(2015年、清文社)
「相当性」をめぐる認定判断と税務解釈―借地権課税における「相当の地代」を主たる論点として』(2013年、清文社)
『スタートアップ租税法〔第4版〕』(2021年)、『クローズアップ保険税務』(2016年)その他5冊のアップシリーズ(財経詳報社)
『裁判例からみる所得税法〔二訂版〕』(2021年)、『裁判例からみる法人税法〔三訂版〕』(2019年)、『裁判例からみる税務調査』(2020年)、『裁判例からみる保険税務』(2021年、大蔵財務協会)
『レクチャー租税法解釈入門』(2015年、弘文堂)
『プログレッシブ税務会計論Ⅰ〔第2版〕、Ⅱ〔第2版〕、Ⅲ、Ⅳ』(Ⅰ、Ⅱ 2018年、Ⅲ 2019年、Ⅳ 2020年、中央経済社)
『アクセス税務通達の読み方』(2016年)、『税理士業務に活かす!通達のチェックポイント -法人税裁判事例精選20』(2017年)、『同 -所得税裁判事例精選20』(2018年)、『同-相続税裁判事例精選20』(2019年、第一法規)
『30年分申告・31年度改正対応 キャッチアップ仮想通貨の最新税務』(2019年)、その他5冊のキャッチアップシリーズ(ぎょうせい)
その他書籍・論文多数

 

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