企業結合会計を学ぶ
【第1回】
「企業結合会計の全体像」
公認会計士 阿部 光成
Ⅰ はじめに
企業の組織再編として、合併、株式交換・株式移転、会社分割、事業譲渡・譲受などが行われている。
これらの組織再編については、次の会計基準等が設定されており、組織再編の方法にあわせて会計処理及び開示(表示・注記)を行うことになる。
① 「企業結合に関する会計基準」(企業会計基準第21号。以下「企業結合会計基準」という)
② 「事業分離等に関する会計基準」(企業会計基準第7号。以下「事業分離等会計基準」という)
③ 「企業結合会計基準及び事業分離等会計基準に関する適用指針」(企業会計基準適用指針第10号。以下「結合分離適用指針」という)
④ 「連結財務諸表に関する会計基準」(企業会計基準第22号。以下「連結会計基準」という)
本シリ-ズでは、企業結合(適宜、事業分離等を含めて解説する)の会計処理及び開示(表示・注記)に関する基本的な考え方について解説を行う。
なお、文中、意見に関する部分は、私見であることを申し添える。
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