税効果会計を学ぶ
【第11回】
「その他有価証券の評価差額に係る一時差異などに関する税効果」
公認会計士 阿部 光成
Ⅰ はじめに
今回は、次の事項に関する税効果会計における取扱いについて解説する。
① その他有価証券の評価差額に係る一時差異の取扱い
② 退職給付に係る負債に関する一時差異の取扱い
③ 繰延ヘッジ損益に係る一時差異の取扱い
文中、意見に関する部分は、私見であることを申し添える。
Ⅱ その他有価証券の評価差額に係る一時差異
その他有価証券の評価差額に係る一時差異の取扱いは、「繰延税金資産の回収可能性の判断に関する監査上の取扱い」(監査委員会報告第66号)を踏襲している(回収可能性適用指針107項、108項)。
1 個々の銘柄ごとにスケジューリングする方法
その他有価証券の評価差額に係る一時差異は、原則として、個々の銘柄ごとにスケジューリングを行って、次のように繰延税金資産及び繰延税金負債を計上する(回収可能性適用指針38項)。
この記事全文をご覧いただくには、プロフェッションネットワークの会員(プレミアム
会員又は一般会員)としてのログインが必要です。
通常、Profession Journalはプレミアム会員専用の閲覧サービスですので、プレミアム
会員のご登録をおすすめします。
プレミアム会員の方は下記ボタンからログインしてください。
プレミアム会員のご登録がお済みでない方は、下記ボタンから「プレミアム会員」を選択の上、お手続きください。