税効果会計を学ぶ
【第16回】
「債権と債務の相殺消去に伴い修正される貸倒引当金に係る一時差異の取扱い」
公認会計士 阿部 光成
Ⅰ はじめに
今回は、債権と債務の相殺消去に伴い修正される貸倒引当金に係る一時差異の取扱いについて解説する。
文中、意見に関する部分は、私見であることを申し添える。
Ⅱ 債権と債務の相殺消去に伴い修正される貸倒引当金に係る一時差異
税効果適用指針は、連結税効果実務指針を踏襲し、債権と債務の相殺消去に伴い修正される貸倒引当金に係る一時差異の取扱いを以下のように規定している(税効果適用指針32項、125項)。
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