税効果会計を学ぶ
【第21回】
「遡及適用及び修正再表示に関する税効果会計の取扱い」
公認会計士 阿部 光成
Ⅰ はじめに
今回は、遡及適用及び修正再表示により繰延税金資産又は繰延税金負債を変更する場合の取扱いについて解説する。
文中、意見に関する部分は、私見であることを申し添える。
Ⅱ 遡及適用に関する取扱い
1 遡及適用
会計方針は、正当な理由により変更を行う場合を除いて、毎期継続して適用する(「会計方針の開示、会計上の変更及び誤謬の訂正に関する会計基準」(企業会計基準第24号。以下「過年度遡及会計基準」という)5項)。
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