税効果会計を学ぶ
【第15回】
「連結財務諸表固有の一時差異の取扱い③」
-子会社に対する投資を一部売却した場合の取扱いなど-
公認会計士 阿部 光成
Ⅰ はじめに
今回は、連結財務諸表固有の一時差異の取扱い(連結財務諸表)のうち、子会社に対する投資に係る一時差異の取扱いとして、次のものについて解説する。
① 子会社に対する投資を一部売却した場合の取扱い
② 子会社に対する投資を売却したときの親会社の持分変動による差額に対する繰延税金資産又は繰延税金負債についての取扱い
「連結財務諸表固有の一時差異」とは、連結決算手続の結果として生じる一時差異のことをいい、課税所得計算には関係しないものである(税効果適用指針4項(5))。詳細は本シリーズの【第4回】を参照願いたい。
文中、意見に関する部分は、私見であることを申し添える。
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