公開日: 2025/03/19 (掲載号:No.611)
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リース会計基準を学ぶ 【第5回】「借手のリースの会計処理①」-使用権資産及びリース負債の計上額、借手のリース料、使用権資産の償却-

筆者: 阿部 光成

リース会計基準を学ぶ

【第5回】

「借手のリースの会計処理①」

-使用権資産及びリース負債の計上額、借手のリース料、使用権資産の償却-

 

公認会計士 阿部 光成

 

Ⅰ はじめに

今回から3回にわたり、借手のリースの会計処理について解説する。

リース会計基準は、主として借手の会計処理について改正を行うものであり(リース会計基準BC13項)、基本的に、借手のすべてのリースについて資産及び負債の計上を求めるものである(リース会計基準BC13項、BC39項)。

なお、文中、意見に関する部分は、私見であることを申し添える。

 

Ⅱ 基本的な考え方

リース会計基準は、IFRS第16号と同様に、借手のリースの費用配分の方法について、リースがファイナンス・リースであるかオペレーティング・リースであるかにかかわらず、使用権資産に係る減価償却費及びリース負債に係る利息相当額を計上する単一の会計処理モデルを採用している(リース会計基準BC39項)。

このため、現行の「リース取引に関する会計基準」(企業会計基準第13号)に基づき、オペレーティング・リース取引として会計処理しているリース取引についても、リース会計基準では、基本的に、使用権資産及びリース負債を計上することになる。

次の事項が論点となる。

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リース会計基準を学ぶ

【第5回】

「借手のリースの会計処理①」

-使用権資産及びリース負債の計上額、借手のリース料、使用権資産の償却-

 

公認会計士 阿部 光成

 

Ⅰ はじめに

今回から3回にわたり、借手のリースの会計処理について解説する。

リース会計基準は、主として借手の会計処理について改正を行うものであり(リース会計基準BC13項)、基本的に、借手のすべてのリースについて資産及び負債の計上を求めるものである(リース会計基準BC13項、BC39項)。

なお、文中、意見に関する部分は、私見であることを申し添える。

 

Ⅱ 基本的な考え方

リース会計基準は、IFRS第16号と同様に、借手のリースの費用配分の方法について、リースがファイナンス・リースであるかオペレーティング・リースであるかにかかわらず、使用権資産に係る減価償却費及びリース負債に係る利息相当額を計上する単一の会計処理モデルを採用している(リース会計基準BC39項)。

このため、現行の「リース取引に関する会計基準」(企業会計基準第13号)に基づき、オペレーティング・リース取引として会計処理しているリース取引についても、リース会計基準では、基本的に、使用権資産及びリース負債を計上することになる。

次の事項が論点となる。

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連載目次

【参考記事】
「税効果会計を学ぶ」(全22回)

【参考記事】
「企業結合会計を学ぶ」(全37回)

【参考記事】
「連結会計を学ぶ」(全24回)

【参考記事】
「金融商品会計を学ぶ」(全29回)

【参考記事】
「減損会計を学ぶ」(全24回)

【参考記事】
※旧連載「税効果会計を学ぶ」(全24回)

筆者紹介

阿部 光成

(あべ・みつまさ)

公認会計士
中央大学商学部卒業。阿部公認会計士事務所。

現在、豊富な知識・情報力を活かし、コンサルティング業のほか各種実務セミナー講師を務める。
企業会計基準委員会会社法対応専門委員会専門委員、日本公認会計士協会連結範囲専門委員会専門委員長、比較情報検討専門委員会専門委員長を歴任。

主な著書に、『新会計基準の実務』(編著、中央経済社)、『企業会計における時価決定の実務』(共著、清文社)、『新しい事業報告・計算書類―経団連ひな型を参考に―〔全訂第2版〕』(編著、商事法務)がある。

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