〔会計不正調査報告書を読む〕
【第47回】
株式会社日本製鋼所
「内部調査委員会調査報告書(平成28年4月25日付)」
税理士・公認不正検査士(CFE)
米澤 勝
【内部調査委員会の概要】
〔適時開示〕
- 2016(平成28)年3月28日
「当社連結子会社における不適切な会計処理について」
〔調査委員会〕
【委員長】
野村 晋右(当社顧問弁護士)
【委 員】
河上 守(当社社外監査役(常勤))
岩下 壽夫(当社監査役(常勤))
東泉 豊(当社取締役常務執行役員CFO)
〔調査期間〕
2016(平成28)年3月28日から4月22日まで
〔調査の目的〕
① 今回の事象に関する事実関係の調査
② 当社子会社及び関連会社における他の同様の事象の存否の調査
③ 今回の事象が発生した要因の特定と再発防止策の策定・提言
④ 関係者への責任追及と処分に関する提言
〔適時開示(調査結果)〕
- 2016(平成28)年4月25日
「内部調査委員会の調査報告書受領等に関するお知らせ」 - 2016(平成28)年5月2日
「有価証券報告書等の訂正報告書の提出及び過年度決算短信等の訂正に関するお知らせ」
【株式会社日本製鋼所の概要】
株式会社日本製鋼所は、1907(明治40)設立。わが国製鋼事業の草分け的存在。現在の事業分野は、素形材・エネルギー事業、産業機械事業及び不動産その他事業に区分されている。連結売上高223,301百万円、経常利益14,125百万円。従業員数5,224名(数字はいずれも平成28年3月期)。本店所在地は東京都品川区。東京証券取引所及び名古屋証券取引所一部上場。
不適切な会計処理が発覚したファインクリスタル株式会社(以下「FCC」と略称する)は昭和63年8月設立。事業内容は、「光学用ローパスフィルター、水晶原石、各種ウエハーの製造」であり、日本製鋼所の「素形材・エネルギー事業」に含まれる100%出資子会社。資本金880百万円、売上高2,216百万円、経常損失174百万円(平成27年3月期)。
この記事全文をご覧いただくには、プロフェッションネットワークの会員(プレミアム
会員又は一般会員)としてのログインが必要です。
通常、Profession Journalはプレミアム会員専用の閲覧サービスですので、プレミアム
会員のご登録をおすすめします。
プレミアム会員の方は下記ボタンからログインしてください。
プレミアム会員のご登録がお済みでない方は、下記ボタンから「プレミアム会員」を選択の上、お手続きください。