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〔会計不正調査報告書を読む〕 【第103回】株式会社ジェイホールディングス「第三者委員会調査報告書(2020年4月28日付)」

筆者:米澤 勝

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〔会計不正調査報告書を読む〕

【第103回】

株式会社ジェイホールディングス

「第三者委員会調査報告書(2020年4月28日付)」

 

税理士・公認不正検査士(CFE)
米澤 勝

 

【第三者委員会の概要】

〔適時開示〕

〔第三者委員会〕

【委員長】

河邉 義正(弁護士)

【委 員】

吉田 秀康(弁護士)

奥山 琢磨(公認会計士)

第三者委員会は弁護士等の調査補助者を選任し、同調査補助者は第三者委員会の指示のもと、関係資料や電子データの精査、関係者に対するヒアリングを実施するなどして、第三者委員会の実務的な補助業務を行っている。

〔調査期間〕

2020年1月18日から4月27日まで

〔調査目的〕

株式会社ジェイホールディングスの連結子会社である株式会社シナジー・コンサルティングが行った過去の不動産取引の一部に関して、その売上計上の妥当性等につき外部からの指摘を受けたことから、同社の過去の不動産取引の一部の売上計上の妥当性等について、事実関係の解明、原因の分析及び再発防止策の提示を目的としている。

〔調査結果〕

 

【株式会社ジェイホールディングスの概要】

株式会社ジェイホールディングス(以下「JH社」と略称する)は、1993(平成5)年1月に「株式会社イザット」として設立。その後、数次の商号変更を経て、2011(平成23)年7月、現社名に変更したうえで、持株会社体制へ移行。「スポーツ事業」「不動産事業」及び「Web事業」を展開する連結子会社5社でグループを構成している。売上高1,501百万円、経常損失287百万円、従業員数29人(いずれも2019年12月期連結実績)。資本金1,000百万円(2019年5月減資)。JASDAQ(スタンダード)上場。本店所在地は東京都港区。会計監査人はHLB Meisei有限責任監査法人(2020年1月17日付で一時会計監査人就任)。前任の会計監査人はRSM清和監査法人。

売上計上の妥当性等が問題となった連結子会社、株式会社シナジー・コンサルティング(以下「SC社」と略称する)は、2011(平成23)年2月、株式会社ジェイコンストラクションとして設立され、2013年1月、現社名に商号変更。不動産を手段とした資産形成、資産運用のための不動産販売業務並びに不動産の有効活用、購入、売却のコンサルティング業務を行っている。

 

【調査報告書の概要】

第三者委員会が、調査対象取引を精査したところ、真正売買契約に全く関与していないもの、仲介手数料を収受することができない取引に売買契約書等を偽造するなどしたもの、真正売買を偽るため売買契約及び媒介契約を仮装したもの、見込み計上し事後的に実態と合致しなくなったもの等を確認した。


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会計不正調査報告書を読む

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筆者紹介

  • 米澤 勝

    (よねざわ・まさる)

    税理士・公認不正検査士(CFE)

    1997年12月 税理士試験合格
    1998年2月 富士通サポートアンドサービス株式会社(現社名:株式会社富士通エフサス)入社。経理部配属(税務、債権管理担当)
    1998年6月 税理士登録(東京税理士会)
    2007年4月 経理部からビジネスマネジメント本部へ異動。内部統制担当
    2010年1月 株式会社富士通エフサス退職。税理士として開業(現在に至る)

    【著書】

    ・『新版 架空循環取引─法務・会計・税務の実務対応』共著(清文社・2019)

    ・『企業はなぜ、会計不正に手を染めたのか-「会計不正調査報告書」を読む-』(清文社・2014)

    ・「企業内不正発覚後の税務」『税務弘報』(中央経済社)2011年9月号から2012年4月号まで連載(全6回)

    【寄稿】

    ・(インタビュー)「会計監査クライシスfile.4 不正は指摘できない」『企業会計』(2016年4月号、中央経済社)

    ・「不正をめぐる会計処理の考え方と実務ポイント」『旬刊経理情報』(2015年4月10日号、中央経済社)

    【セミナー・講演等】

    一般社団法人日本公認不正検査士協会主催
    「会計不正の早期発見
    ――不正事例における発覚の経緯から考察する効果的な対策」2016年10月

    公益財団法人日本監査役協会主催
    情報連絡会「不正会計の早期発見手法――監査役の視点から」2016年6月

    株式会社プロフェッションネットワーク主催
    「企業の会計不正を斬る!――最新事例から学ぶ,その手口と防止策」2015年11月

     

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